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プリズマティカ



■去年の夏くらいから、ましまし氏と胎盤の話をよくするようになって、1991年にkohsen氏が室長をしているパソコン通信のFMISTYの20番会議室『有機体ノウスの宇宙論』というエリアに書き込んだ「詩」のようなものをずっと思いだそうとしていた。昔のフロッピーデスクまで捜したけれど見い出せなかった。

■自分の結構広大なホームページのどこかにひょっとして書き記されていないかとおもって、結構探し回った。何気なく訪問してくれて、内部で迷子になる人が続出するという話はよく聞くが、自分でも全体を端から端まで完全には把握していないことがよく分かった。物理的にメンテナンスし切れないのである。

■ところがついに今日、偶然発見した。『プリズマティカ』というタイトルで、日付は1991,1,18となっている。しかし読み通してみて、自分がイメージしていたものとちょっと違ったことに驚いた。もっと肉感的でしなやかなものかと思っていたけれど、ちょっと幾何学的な硬質なものだった。うーん、ショック。

■だから自分のショックは書き記すけれど、こんなものだと能動的に提示する気にはあまりならない。自分が胎児であり、いまも別の次元に自分だけの胎盤が存在するというイメージは今でもあり、また次の世界に生まれ出る時は常に今であるということも変わらないのだが。…変わるのはイメージの方だ。 



     ■PRISMATICA■

今日私は澄んだ意識で鏡と対峙した
それは直交するX・Y・Z3面の合わせ鏡であり
その中心点から光り輝くもやが立ち昇っていた
もっと良く見ようとして私はそこに頭を突っ込んだ

するとそこは光でできた多重多面体の中心となった
それは内面から見ると全て半透明の鏡張りで
重奏する眩さのため多面体は数えられなかったが
そのきらめく断片の中に私はひとつの話を見た

 (鏡張りの真球の中は地獄だと乱歩は言うけれど
 そこは案外シンプルな整合性のある高次元かもね)
 

   彼は全世界に君臨する王であり
   その時間と空間はみな王の領土であった
   そこにはあらゆる人物・生物・鉱物が存在した
   なんと美しく豊かな王国であることか! 

   ああしかし長く平和な統治の果てに
   王は自らの内に恐ろしい事実を見いだした
   全土に存在するものはみな影の影の影であり
   真の国民はその王ひとりきりだったのだ

   その国はひとりよがりの王国といった
   閉じた世界の絶対的な孤独境!
    『我が名は人間』と王がつぶやくやいなや
   世界は静かに崩壊の時を刻み始めた

   しかし救われるかな王にはある守護天使がいた
   その名はPLACENTA PRISMATICA
   ただ静かに退化を統化として調整すべく
   光り輝く美しい少女の姿してそこにいた 
 

      王 プラセンタよ 私は胎児なのだと今気がついた
        私なしではあなたはありえないとはいえ
        あなたなしでは私も又ありえないのに
        私が生まれればあなたは消えてしまう

        その事を思うと感謝の涙が止まらない
        私の世界は全て目に見えぬ子宮の内にある
        私の世界は全て立ち上がる思球の幻である
        どうか私を真の世界に導きたまえ

      P 王よ よく耳を澄ましてみるがいい
        胎児同士では念話交信ができるのだ
        愛されている胎児はさらに聞こえるだろう
        外の世界から語りかけるヒトのささやきが

        月は満ち 日は昇り 時は来た
        さあ二度生まれの人(ドウィジャ)になるのだ
        胎盤もすぐ子宮内壁からはがれ落ちる
        付帯の臍の緒を断ち切って進み行け

      王 行けといってどのようにどこへ?
         全ての方向に閉じたこの時空をいかに?
         自我の重力で全ての直線が曲がってしまい
        自分の後頭部が最も遠いこのこの世界で

      P 王よ 曲がらぬ曲線を辿って垂上せよ
        それは神の力線に沿う黄金分割の門だ
        かとがのあわいにあるプリズム鏡の放つ
        乱反射光の統合線を逆に向かうのだ

      王 プラセンタよ 全くもって私は不安だ
        北の空にはもう穴があき始めている
        全ての道は未知なる闇の中であり
        既知の外では気違いになりそうだ

      P 王よ この世界にはもう固着なされるな
        しがみつく胎児は子宮の中で腐敗する
        腐った胎児は母体をも台無しにする
        母体を危ぶむヒトの次元を思うがいい

        もはやその羊水は秩素化合物で一杯だ
        出生のために縁素が産素を引和合したから
        北の空から王存の層を突き破り
        真世界へ通じる時の門が開き行く

        王よ ひとりよがりの王冠を外し
        恐れる事なくその力の第2の環をくぐれ
        痴性体として生きる仮の思宮から
        知性体として活きる真の智球へと

      王 プラセンタよ まだあなたと繋がっていますか
        まるで私は命綱の切れた宇宙飛行士のようだ
        ここはどこですか 産婆はいてくれますか
        生まれ出れますか 私は誰になりますか

      P 全ての答はその内に折り畳まれて記録済みだ
        あらゆる雑念はトラウマとして残響を残す
        かとがとかがの三同から垂直に立ち上がれ
        産道を滑らかにスピンして新生界へ至るのだ


      王 さようならプラセンタ あなたが消滅した後も
        私が忘れ去らぬ限り胸の内に愛として残る
        願わくば神よ この最後の共鳴の時に
        仮初の空間を天空の音楽で満たして下さい



  そして今王は形態形成の場の次元にいた
  タテ方向には子を孕む子宮が入れ子状に連なっており
  ヨコ方向には娘を産む娘が波形のように連なっている
  産む者と生まれる者とがひとつである世界に

  まだ見ぬ外の光を思いつつ王は考える
  ここには女性性としての優しい恒常性がある
  ここに垂直に交わって新しい次元を創るのだ
  それまでしばし夢を見よう 真実の夢をここで共に


(涙が神の言葉であるならば 笑顔は祝福の宝石箱だ)

その眩い多面体光がぱちんと弾けた時
私は他の惑星からやって来た時の事を思い出した
衛星軌道上から見たシールド越しの地球
不安と使命感が広い船内に漂っていた

子供の頃知らずに蟻を踏みつぶしていた
この蟻は何のために生きていたのだろう
全ての答はその内に折り畳まれて記録済みだ
神とはほかならぬ垂直に立ち上がる私なのだ 

そして私は鏡の中から首を引き抜いた
私はプリズムを多重反射する一筋の光線だ
光り輝くもやの消えた3面合わせ鏡を又覗くと
7人の私が不思議そうにこちらを眺めていた

                        1991,1,18













 


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