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ミトラ教と神智学・人智学

 

■1■「神智学協会」の教義は古代ミトラ教の神学を伝えるバビロニア=ストア学派直系の教えであり、「人智学協会」を創始したシュタイナーの教義もまた、そのオリジナルはミトラ教であり、その多様な霊的知識を、整合性と合理性に裏打ちされた大系にまで高めたとミトラ教研究家の東條真人氏は言う。

■2■シュタイナーのキリスト論の多くは東方ミトラ教の教義に基づいており、ロゴスや聖霊に関する解釈はマニの教義を下敷きにしている。彼は人智学運動に携わる人は、かつてヨーロッパの中部・南部にいた秘教的キリスト教徒(東方ミトラ教の一派のパウロ派・ボゴミール派・カタリ派)だと述べている。

■3■アリス・ベイリーの著作はミトラの秘儀の1つであるメタトロン神秘主義やハランのミトラ教団(サビアン教団)の教義を下地にしている。また明示してはいないが、カバラが重要なベースになっている。知識を与えたというチベットの大師は、チベット仏教よりむしろズルワーン神学やカバラに詳しい。

■4■グルジェフが欧米に紹介したスーフィズムは「ナクシュバンディー教団」の教えの一部であり、その教義は用語に違いがあるだけで、ブラバッキーやアリス・ベイリーの教義と本質・定式化・組織化手法などはみな同じである。ブラバッキーの教義もスーフィズムも、共に「東方神智学」と呼ばれている。

■5■神智学や人智学自体が私たち現代の日本人には斬新で未知なる科学的なものに見えるが、時代を7つに区切る発想法、世界教師論、7光線の瞑想法、秘教占星学などはみなミトラ教がオリジナルである。これは神智学や人智学を貶める事実ではなく、ミトラ教を特化して必要以上に称揚するものでもない。

■6■シュタイナー、ブラバッキー、アリス・ベイリーらの著作は、それまでの西洋にない知識を西洋世界に広め、東方ミトラ教を再興した点では偉大な功績があった。彼らがどこから知識を持ってきたのかを探り、現実的な系譜を全体的視野で捉えた上で、幅広く秘教の伝統を学ぶことが明確な理解に繋がる。

■7■彼らが仏教・スーフィズム・東方ミトラ教といったアジアの宗教思想や、カバラなどをそれぞれ独自にパッケージ化してからはや1世紀が経った。現在欧米ではアカデミズムの影響が広がって、西欧神秘主義の虚構に満ちた歴史が見直され、スーフィズムなど東方ミトラ教の影響力が再認識されつつある。














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  • 2020.07.01 Wednesday
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