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補色がらみの「色の算術」

)画像は「All About ファッション」http://allabout.co.jp/r_fashion/ のサイトより借用して加工しました。

■1■補色とは色相環で正反対に位置する関係の色の組合せのことだ。補色同士を重ねると相殺して、色光では白色に、色材では黒色になる。補色同士を組み合わせると、補色調和と呼ばれる互いの色を引き立て合う相乗効果がある。しかし純色など明度が同じ補色同士だと、強すぎて不快感を催すこともある。

■2■そこでファッション雑誌などでは補色同士ではなく、30度ずらした類似色相の色を組み合わせる「補色±30度コーデの法則」などのように銘打って、部何だが安心したコーディネイトを薦めたりしている。しかし色や状況は無限にあるのだから、決まり事で安心するより自らの感覚に従うのも重要であろう。
 





■3■色光の3原色(R・G・B…赤・緑・青)と色材の3原色(C・M・Y…碧・紅・黄)を、それぞれ逆向きの正3角形として組み合わせた6芒星を考えれば、一方の3原色の内の2つの色を重ねると、残る1色の補色になる。その補色はもう一方の3原色の1つであり、こちらも同様の関係になっている。

■4■ヴィトゲンシュタインは死の直前の色についての考察の中で、「ここには一種の色の数学がある」と言っている(掘檻魁法数学とまで行かなくても、ここには通常の算術とは異なる「色の算術」がある。

  赤+緑=黄←補色→青=碧+紅   黄+青=無色
  緑+青=碧←補色→赤=紅+黄   碧+赤=無色
  青+赤=紅←補色→緑=黄+碧   紅+緑=無色


  赤+緑+青=無色 碧+紅+黄=無色




■5■色相環がこの倍の12色になるとになると、これらの関係はさらに複雑になる。この図に沿って「色の算術」をすれば、1つ飛ばしの60度の角度にある色同士を重ねると、その間にある色になる。その色は反対側にある色と補色関係なので、「補色±30度コーデの法則」で見た位置の3色を重ねても無色となる。

■6■つまり「赤+紫=赤紫」であり赤紫と緑は補色だから、「赤+紫+緑=無色」ということだ。ところで反対側の「緑=青緑+黄緑」でもあるわけだから、「赤+紫+青緑+黄緑=無色」ということでもある。もっとも単色の「赤+青緑=無色」「紫+黄緑=無色」でもあり、「赤紫+緑=無色」でもある。

   赤+紫=赤紫←補色→緑=青緑+黄緑

   赤+紫+緑=無色
   青緑+黄緑+赤紫=無色
   赤+紫+青緑+黄緑=無色



■7■この関係はこの角度位相が30度ずつずれて行っても、同じ構造が全てに成り立つ。さらに12色で最初で見た赤と紫のさらに1つ外側同士のペア、つまり赤橙+青紫でも緑の補色の赤紫になる。この関係は最初の6色の時と同じだが、これもまた30度ずつずれて行っても、同じ構造が全てに成り立っている。

■8■もはやこの算術を、色自体と1対1で対応しているわけではない色の名で文章で書いても、それを読んでトレースするのがかなりの負担になるだろう。それよりもまだこの色相環を目の前にして、色そのものでこの「色の算術」を表現した方がまだ負担が軽かろう。所詮は人間の概念構造にすぎぬのだが。














 

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  • 2020.07.01 Wednesday
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