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身体から入る空間の認識改変(1)


■1■視覚情報処理は2次元の網膜像を元に、外界の3次元構造を過程や推量で補って復元する作業である。しかし網膜自体は3次元世界の構造だが網膜像は2次元像なので、網膜平面に対して奥行き方向の情報は失われてしまっている。そこで視覚は外界の3次元構造を推定して復元するという作業をする。

■2■このことから視覚情報処理は逆光学と呼ばれる。そもそも網膜像から外界の構造復元という逆問題は、物理的・光学的領域のみでは理論的に解くことのできない「不良設定問題」である。不良設定問題とは、唯一解がないか、多数出てきてしまい、正しい解を一意に求めることができない問題のことだ。

■3■視覚系は外界の構造に関するさまざまな仮定を設けることで、逆問題を解いている。しかしこうした仮定が常に正しいとは限らないので、世界を見る意識が能動的に激変しなければ、外界への仮定が物理的世界での規則と異なっていた場合には、物理的世界の構造を反映しない知覚が生じることになる。

■4■言葉において「内」と「外」の概念を反転させるべく、静的な3軸直交的な3次元的な世界における第4の次元という観念的世界観の変容を生じさせるためには、むしろ身体の三半規管における動的世界の回転加速度刺激を用いるなどして、各自の「奥行き」の欠落を再認識するという方法もあるだろう。













 

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  • 2020.08.18 Tuesday
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