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ミケランジェロの『アダムの創造』



■1■ビッグコミックに連載している『レインマン』が新章に突入した。作者は星野之宣。遥か昔、少年ジャンプであの諸星大二郎と前後して手塚賞を獲った超正統派だ。今回の内容は最新の超心理学や大脳生理学を踏まえた意識と無意識、右脳と左脳、超意識とネガティブな超意識等の話が展開していく。絵がしっかりしていて安心だ。

■2■最新号ではミケランジェロの『アダムの創造』がプロローグ的に出てくる。バチカンのシスティナ礼拝堂の天井に描かれたあのフレスコ画の絵の最近の解釈が出てきた。神の背後に描かれている袋状のものやその中身が、解剖学的に正確な人間の脳であるというものだ。神とアダムの腕はニューロンの情報伝達を意味するとも。



■3■さて、ここからがマイテイスト。実は単なるオタク話やトンデモではなく、『アダムの創造』の解剖学的学説がある。1990年にフランク・リン・メッシュバーガーが医学誌で指摘し、マーク・リー・アプラーが検証した。神の後ろの人物像とその背景に描かれている布の表現が、解剖学的に正確な人間の脳に見えるというものだ。

■4■その背景部分の中で神が描かれている部分は大脳表面の脳溝、さらに脳幹、前頭葉、頭蓋底動脈、脳下垂体、視交叉と一致しているという。そしてアダムと神の触れそうな腕はシナプスを介したニューロンの生化学的情報伝達を意味する。神は脳の中心である感情を司る大脳辺縁系を意味し、おそらくは人間の魂を表現している。



■5■ミケランジェロは解剖学の知識を持っていたし、ネタは単なるガセではない。さらに伸ばされた神の右腕は、人間の脳で最も創造性に富み、重要な部位である前頭前皮質を表しているとも言われている。中世の聖歌『来たり給え、創造主なる聖霊よ』の「御尊父の右手の指」という歌詞が影響している可能性があるとも言われる。

■6■上記した『レインマン』でも、作中の登場人物に「あの絵は脳の中の神」であり、「神が人間を創造した」のではなく、「人間の脳が神を創った」という意味だと言わせている。まんがの展開も楽しみだが、取り上げている話もまたどんどん先につながっていきそうだ。ジュリアン・ジェインズの『神々の沈黙』ともカブるし。















 

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  • 2020.04.15 Wednesday
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