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ミシャクジとツクヨミ

 

■1■ミシャクジと言えば、今の神道世界より古層の神ワールドだが、東日本と西日本でその扱いが全く異なっている。まるでユーラシア大陸の東と西に重なるかのようだ。東日本では「常民の神」であるのに、西日本では差別された人たちのよりどころの神なのだ。どちらにしても今は上書きで隠されている。

 

■2■数は3から始まる。神道系の神の世界も、最初は天之御中主神を初めとした造化の3神が生まれ、続いて2柱の神が生まれたとある。この5柱は性別がなく、根元的な力を持つ。引き続いて5組10柱の男女対の神々が生まれた。この7組12柱を総称して神世七代という。数の基本的な構成をも想起される。

 

■3■その後の国産みを成したイザナギとイザナミの2神がすったもんだの後、イザナギが黄泉の国から戻ってみそぎをした時、両目と鼻からアマテラス、ツクヨミ、スサノオの3貴子が生まれた事になっている。アマテラスとスサノオの物語は続くが、ツクヨミに関してはその後オフィシャルでは消えている。

 

■4■日読みがカヨミ⇒コヨミとなって、現存する精緻な日本列島上の太陽ネットワークが暦に通じるように、月読みもまた夜空を見上げれば自然に観測されるであろう月や諸天体の運行観測やその技術と同様に、本来あったものが修正削除されたとする考えも充分ありうるだろう。東と西とその裏の夜の世界。

 

■5■遺跡も化石も文書すらも、それがないと存在しなかったという考え方は、妄想や根拠なき我見と同様に閉塞感に満ちている。ここではまだその接続を見いだせないままだが、ツクヨミもまたミシャクジ同様に、もしくは実際に関係があったからこそ、うすっぺらな公的歴史観が削除されたのかも知れない。

 

■6■アマテラスが男神であり、ツクヨミが女神であったという話や、その話の継ぐ穂が世界最古の物語である「竹取物語」のカグヤであるなどという話も興味深いが、矢戸学氏によれば3貴子を祭神とする神社数比較では、アマテラス13582社、スサノオ13542社に対して、ツクヨミは704社と2桁違っている。

 

■7■しかも例えば出羽三山の祭神は月読命だけれど、月山の山神信仰が元で本来は無縁なのに後付けしたものらしい。同様に月がらみで後付け上書きした者も多数あるわけで、本来のツクヨミはさらに数が少ない。伊勢神宮の別宮に月読宮と月読荒御魂宮も訪問したことがあるが、その扱いは決して高くない。

 

■8■もちろんツクヨミはミシャクジとの関係が目に見えてあるわけではない。しかし上述のように西日本では先住民もしくは何らかの理由により被差別にされた民たちの信仰対象が、貶められ隠されたように、ツクヨミもまた(桓武天皇あたりが怪しいが)上書きされて、実体なきものとされたと考えられる。

 

■9■繋がりの無いまま隠されたものとして2つを並べたが、ここで言わんとしていることは、過去の権力者が諸事の都合により上書きして表層から隠したように、個々人の意識の中の不快なもしくは不都合な出来事の記憶を、無意識という古層に追いやり生きているという在りようとの相似の自覚なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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