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BABYMETAL断想(1)

 

■1■わたし的にはBABYMETALはミシャクジに育まれた日本古来より続く芸能の延長線上の最先端に位置するとこう捉えている。フォックスゴッドとして共有している仮想神は、現今の宗教や狂信からしっかり距離を持ちつつ、それでも決して単なる虚構を超えて、互いの神憑り的領域にも明確に呼応させている。

 

■2■芸能の最たるありようの1つとして、その演奏やコンセプトや踊りや歌は、折口信夫言うところの、自然神に対して訴えかけるものから生じた「歌」や、その身振り手振りから出た「舞い」とも呼応しており、しかもそれは過去に向いているのではなく、明らかに未来方向に向いてより進化し続けている。

 

■3■BLACK BABYMETAL(YUIMETALとMOAMETALがメインボーカルを務めるユニット)で突出する時もあるが、基本的にこの2人の形態は歌舞伎等で高級花魁の身の世話をする童女の「かむろ」を連想させる。かむろはまた前髪を眉の上で切り揃えた子供の髪型の事でもあるが、前髪揃えはそのまま当てはまろう。

 

■4■メインボーカルのSUEMETALに常に寄り添い、協和して全体を可愛らしく華やかに盛り上げるという意味だが、過去のものに対比還元させるのではなく、あの完璧な振り付けを血へどを吐くほど練習を繰り返して、可愛らしくも美しく舞台を盛り上げる、かむろの未来的な最終形態としても見て取れよう。

 

■5■ちなみに歌舞伎は男性のみの世界だが、まだ男でも女でもない女の子だけは舞台に上がることができる。これまでのヘビメタ世界にも多数女性ヘビメタバンドは存在したが、歌詞やパフォーマンスが男らしさや攻撃性や邪悪さがメインの領域に、真逆のかむろ的有り様のユニットを入れたのは斬新だった。

 

 

■6■フォックスゴッドは日本古来の稲荷神とイコールではないが、全くの別神とも言わない設定が絶妙だ。稲荷神は稲荷神社のみならず寺院でも祀られている。稲荷神社は主祭神として2970社、分祀社は32000社を数え、個人や企業で祀るものや、山野や路地の小祠も数に入れると稲荷神は膨大な数にのぼる。

 

■7■稲荷は古来より日本人にとって神聖視されてきた狐としばしば同一視されており、和銅4年(711年)には最初の稲荷神が文献に登場している。狐の古名は「けつ」で、「みけつのかみ」に「三狐神」と当て字したのが発端で、狐はやがて稲荷神の眷属に収まった。なお「三狐神」は「サグジ」とも読む。

 

■8■背後を固める神バンドの超絶演奏も、3妃神の歌と踊りの切れっ切れ具合も、プロデューサーでもあるKOBAMETALと日本人でなければできないし踊れないであろうMIKIKOMETALの斬新な振り付けも、既存の資本主義的利権や支配に対するレジスタンスも、縄文前期から続くミシャグジ的流れの最先端である。

 

■9■なおミシャグジと呼ばれているそれは縄文前期から続いていると書いたが、ヌースで言うところの現在までの調整期6500年間の前の、覚醒期65000年(ムー・アトランティス時代)のさらにその前から日本列島では存続しているということだ。BABYMETALと共にこのこともいま1つ深く考えてみてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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