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フラクタルな水際にて

 

■1■生物進化の最大のイベントである3億6千5百万年前の脊椎動物の上陸。4億年前のヴァリスカン造山運動で海が浅くなり、浅瀬に取り残された水生生物がのた打ち回り、そのほとんどが絶命した中からの、自然の強制進化による生き残りだった。不快ながら放射能の拡散も含めて袋小路状態下の現今の日本人とイメージが重なる。

 

■2■他人事に対する客観的感慨や、単なる修辞的な比喩ではない。私自身もその渦中にいる。個体発生は系統発生を繰り返す。私たち1人1人で言えば、この脊椎動物の上陸という生態革命は、受胎後32日〜36日の胎児期に相当する。このわずか4日間に6千万年分の系統発生を追体現して、私たちは人間の個体として今を生きている。

 

■3■デボン紀後期のF−F境界と言われる大量絶滅期には生物の82%が絶滅した。もちろん相似や同型対応がそのまま現実であるわけではない。この時期に対応するヒトの胎児の8割以上が死滅するという直喩ではない。しかし様々な絶滅生物種にも対応しているヒトの生命傾向の殆どが、この4日間に強制削除されるのかも知れない。

 

■4■そして胎児ではなく今まさに生きている私たちの日々刻々もまた上陸劇の真最中であると捉えることができよう。現今の日本の経済・政治・教育・健康もまた、すでに浅瀬に乗り上げてのた打ち回り、このままの状態では死滅するしかなさそうな出口のない絶滅直前の状態でもすら、1つ次元を反転して超えゆく絶好機にも見て取れる。

 

■5■これもまた8割以上の個人がもうすぐ死滅するという悲観的な世界観の提示ではない。個々人のレベルでも未来に持って行く必要のないヒトとしての共通要素のうちの8割が削げ落ちると解することもできる。嫉妬や自己憐憫や勝他の修羅心や累積憎悪や…言葉にすると現実的すぎるが、それらを消滅する絶好の機会とも妄見する。

 

■6■いつもいつも、幾重にも重なる進化の渚にいるとしても、記憶の中の過去や意識の中の現在を否定する必要はない。それらを内包しつつ余りある未来を見てやろうという気概をどう持つか。ハウトゥーはない。しかし胎盤が胎児を決して見捨てないように、未知なる自分自身もまた決して自覚できる自分自身を見限ったりはしない。

 

■7■全てを神任せ、他者任せ、偶然任せにして、無為のままただ諦念づらして流されるのではなく、既知なる自分自身の全霊を持って、未知なる自分自身を信頼し、敬愛しつつ虚空に自問してみよう。未知と既知のあわいを明確に意識しながら、このホロニックな動的変容の構造の中で、ひたすら丁寧に生きること。誠実に生きること。

 

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■上から目線で世界はこうなっているとか、反転するにはこうすればよいとか、そんな物言いによって、他者のそれらを自ら見出す歓喜や苦悩する至福を汚すつもりは毛頭ない。ひたすら既知なる自分自身が自己励起すべく、未知なる自分自身に対して語り掛けている心許ない文字列である。不快な思いをする人がいたら、心より謝意を表したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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  • 2017.12.09 Saturday
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