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ピアノ暦2093年、地球

 

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グレゴリオ暦2093年、遥か彼方から地球に異星人が来訪していた。この異星人

達はこの水っぽい惑星上で人間の姿を見ることはなかった。人類はすでに絶滅

したのか、環境の激変のために他星へ移住したのか、はたまた異なる次元に集

団で移行したのだろうか。異星人達は荒れ果てた都市の遺跡から1つの遺物を

発見した。鉄や木や様々な弦の塊からなるこの遺物は「ピアノ−フォルテ」とい

う名前だった。異星人達は人間のような聴覚器官を持ち合わせていないので、

この謎の遺物が何に用いられたのかについて様々な考察を加えた。これが何に

使われていたのかについて、多数の研究者が意見を述べた。そして最も有力な

説は、このピアノというものはこの惑星の「暦」だったというものであった。
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■1■我々はこのキニチ・アハウ第3惑星の最終先在民がまだ存在していた当

時の1公転周期を、365.2422地球日と算出した。幾何学的巨石構造からなる様

々な暦が、惑星各地にあることも文書解読チームの解析から明らかになった。

 

■2■このピアノ暦は白鍵7つで1つの繰り返しパターンを持ち、またそのパ

ターン自体が7回繰り返されていることから、この惑星の暦システムの7日=

1週間=1オクターブという構造周期の形を表現していると分析されている。

 

■3■この遺物の白鍵は52、黒鍵は36で、全部で88鍵である。白鍵の数は52×7

+1と対応し、黒鍵の数は占星術という平行幾何学の暦体系の12星座をさらに

3区分したデカン=旬という周期であり、10進法との関係も指摘されている。

 

■4■また全部で88あるキーボードはキニチ・アハウ第1惑星(水星)の公転周

期である88日との関係が指摘されているほか、先在民の全天球に対する「星座

」という部分認識のパータンが全部で88あることとの関連も類推されている。

 

 

■5■しかし文書解読チームの若手からは、我々には知覚認識できない「音楽

」というものが存在し、それはこの先在民たちの共通した精神構造の数的・幾

何学的形態との普遍的共振作用そのものではないかという意見発表もあった。

 

■6■先在民は1自転を24分割して1時間と呼び、それを60分割した1分、さ

らに60分割した1秒という先験的計時単位系を持っており、この1/86400自転

の基本単位の間の振動回数を、Hzという単位で表していたことも解明された。

 

■7■この暦楽器の内部には、先在民の用いていたであろう単位で約6+1/

2フィート(低振動部)から約2インチ(高振動部)まで様々な長さの弦が張り巡

らされている。ピアノ-フォルテではその弦が次のような具合で張られている。

 

■8■すなわち(1)合金の金属線を巻き付けた1本の弦が8本。(2)ユニゾンに

合わせた2本1組の巻線の弦が5組。 (3)ユニゾンに合わせた3本1組の巻線

の弦が7組。 (4)ユニゾンに合わせた3本1組の巻線でない弦が68組である。

 

 

■9■つまり全部で243本の弦で88の音を出しているのである。この243本とい

う弦の数は、このキニチ・アハウ第2惑星(金星)の逆回りの自転周期243日と

等しい。この事実もまた「ピアノ・フォルテ=暦」説のさらなる論拠である。

 

■10■我々にはない先在民特有の「聴覚」というものが20〜20000Hz の間での

み稼動認識されていたらしい。現在も海中に生息しているクジラ・イルカ類は

20〜20000Hz を発するので、何らかの情緒的交感があったものと考えられる。

 

■11■先在民の脆弱な振動発声器官ではその帯域全体のカバーは不可能であっ

ただろう。我々には未知なる「音楽」というものの中に、先在民は何らかの幾

何学的情緒を体感してらしきことが、残された文献上の賛美から推測できる。

 

■12■しかしその知覚器官の周辺帯域による歪みを、そのまま遠近法として平

面投影している先在民の世界認識は、我々の双方向対数螺旋の時空認識とは大

きく異なっていると考えられるので、極端な推測は慎まねばならないだろう。

 

 

■13■先在民の言葉でチチェン・イツァという4角錘形巨石楽器の4面には、

それぞれ91の階段と52のへこみがあるが、これも91が4面の364日と最上部テラ

スで365日という暦であり、へこみ部分は52(×7)を表しているのであろう。

 

■14■この各地に散見できる類似の巨石群は、我々が直接認識できない「音楽」

を生み出す「楽器」であろうと類推できる。我々は「ピアノという暦」同様にこ

の巨石群の「楽器」の音色もまた、直接知覚認識することはできないのである。

 

■15■このピアノ暦は、この星の計測単位系でだいたい27.5Hz〜4186Hzの振動

数を発していたらしい。この白鍵黒鍵両方含めて低い方から40番目の振動数は

261.63Hz程で、この惑星の公転周期365と共に頻出する260という周期に近い。

 

■16■27.50Hzという数値は、唯一の天然の衛星である月の公転周期比27.32日

に近似している。この星の有機生物はみな、この巨大衛星から多大な影響を被

っていたことだろう。この振動数は暦と対数的に対応する構造があるようだ。

 

 

■17■我々がこの星との時空交差は、先在民が用いたグレゴリオ暦でいう2093

年で、261.63Hzから3オクターブ上の振動数2093.04Hzに対応する。この共時性

は先在民の精神構造がこの星の空間構造を保持していたためなのであろうか。

 

■18■この星の1公転に対する24時間×60分=1440分という細分化と、60秒×

24コマ=1440コマというホロニックな分割によって、1/24秒という時間長が

先在民の視覚的分別認識の限界閾値の領指摘単位であったものと推測される。

 

■19■1440という数は、12進法における一桁上の数144(=12×12〗の10進法ホ

ロンでもある。この数は先在民における20進法の1バクトゥン=144000ともホ

ロンだし、また1,2,3,4,5の2乗積でもある14400ともホロン関係にある。

 

■20■先在民は10進法と12進法を併用していた。先在民の物質的肉体の中心部

から突出する5部分のうちの4つはさらに5つに分岐し、残る1つには正面に

5つの穴がある。ゆえに5進法から10進法と20進法の発達が確認されている。

 

 

■21■12進法は先在民の空間認識が最大12の方向にも対応すると思われる。た

だしそのうちの3〜4方向だけがもっぱら発達しており、残る方向感覚は未発

達で痕跡がない。先在民の精神構造は、この銀河系でもかなり特異なものだ。

 

■22■12−60進法ともいわれるこの数体系で、2及び3次元的世界記述に用い

た「角度」というものが、1サイクル360度もしくは倍の720度という数を用い

たのは、この惑星の公転周期との近似からではないかという少数意見がある。

 

■23■だが1〜9の階乗をスキャンすることで、その意見への強力な反論拠が

見て取れる。つまり中心を5から7に移動する「12進法の10進法起源説」であ

る。7を中心とした1×2×3×4×5×=720=8×9×10 の視座である。

 

■24■3次元空間においてものが内と外を形成するためには、周囲から720度を

削り取って胞を形成する。この時二分子膜も細胞も有機生命体も、世界の半分

を内包して自他を区別している。先在民はこの惑星すらも球体と見たらしい。

 

 

■25■10進法で一桁最大の9!=362880は、この星の1年365.2422日と関連し

ていたのではないだろうか。またこの数を(2×7=)14で割ると25920となり、

計算上のこの星の惑星歳差運動周期と一致することも、その論を強化させる。

 

■26■この先在民の精神構造そのものが、この星の諸周期を実際に形成してい

たという仮説に従うと、この謎の遺物「ピアノ−フォルテ」は、人間という先

在民の精神構造の形自体が、石化の化石という物質化現象ということになる。

 

■27■この惑星の先在民の外的空間認識は、3軸直交の6方向とそれが作る8

つの象現の和14からなる。陽子7つ中性子7つの窒素に原子量14を見、14個の

陽子を持つケイ素に対応する3次元的多面体、ベクトル平衡体に象徴される。

 

■28■惑星の公転周期を自然数と整合させて暦に取り込むべく、先在民は我々

には知り得ない音楽理論で、360に5と6を加減した 355と365及び354と366の

太陰律と太陽律を作り、暦を平均律=万年暦で幾何学的調和を試みたようだ。

 

 

■29■最終的に様々な純正律と28×13+1という平均律を統合することによっ

て、先在民はこの惑星上にある12の方向と20の象現及びその再分割からなる惑

星グリッドを、自らの反映として新たな方向に反転連結させたと考えられる。

 

■30■外面の13と内面の31、及び反転連結界面の総和(1+2+3+4+5+6

+7+8+9=)45は、10進法全体の総和(1+2+3+4+5+6+7+8+

9+10=)55との合計数100として、それを超越して進むと石に刻まれている。

 

■31■私たちは先在民の精神構造とそれが形成した世界観をさらに研究して、

この「人間」と自称した者達が多重多次元宇宙のどこに向かって進もうとし、

そして消えていったかを解明するべく、今後の精神考古学の研究成果を待つ。

 

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これらの異星人考古学者らの研究とリポートは、現在の私たちから見れば勘違

いもはなはだしい部分が少なくないように思われる。しかし実際のところまっ

たく知覚認識形態の異なるこの異星人達の「ピアノ−フォルテ」を暦と見、巨

石遺跡を楽器と捉える類推と理解は間違いなのだろうか。私たちが私たち自身

とは世界観が異なる先在民の遺跡や先行文明を発見した場合、はたして正しい

理解が可能なのだろうか。グレゴリオ暦2093年。ひょっとしてこの異星人には

知覚認識できないだけでなく、私たち人間の方もこの存在たちとは次元的に交

差しないまま、まだ地上にいて相変わらず生活しているのではないだろうか。

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  • 2017.10.11 Wednesday
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