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  • 2019.08.22 Thursday
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■宇都宮から那須温泉郷に



■JR宇都宮駅前にある「魚楽」というビジネスホテルを6時過ぎに出て、06:57宇都宮発黒磯行きの列車に乗った。那須温泉郷に出発である。車内は地方都市間の空いている通勤電車然としていて、居眠りをしている人が多い。予定通り07:47に終点の黒磯駅に降り立つ。何やらまた空の雲行きが怪しい。しかしままよと駅前から08:10発那須温泉方面行きのバスに乗る。乗客はまばらで途中から私1人になってしまった。

■北温泉に行くには途中でバスを乗り換えるのですかと尋ねたら、運転手は「降りてからバス停2つだし下りの坂道だから歩けるよ」と教えてくれた。ちょうど大丸温泉前で下車した途端に雨が振り出してきたが、山の天気だからと気にせずにボルケーノハイウェイをてくてく歩いて行くうちに雨も止んだ。北温泉への道すがらにかつて温泉旅館だった廃屋があり、温泉宿経営の難しさと盛衰を見る思いがした。

■舗装道路が途切れると一気に山奥の秘湯というムードが高まった。山道を下っていくと谷間に渓流を堰き止めた数段の砂防ダムが見え、その傍らに北温泉旅館があった。風雪に耐えてきた木造の建物は、昨今の最新設備完備の宿泊施設にはない、湯治場的風情をいい塩梅に漂わせている。前には大きな温泉プールがある。ときめきながら入り口にある立ち寄り入浴用の自販機に700円を投入してチケットを買った。



■2つの巨大な天狗の面が浴槽を見下ろす「天狗の湯」は、子宝の湯として有名な混浴の湯舟なのだが、午前中だからか泊まり客も少ないからか、誰も入浴していなかった。すぐ裏にある山の斜面からの湯量がなんとも凄い。贅沢にどんどん排水溝に流れ出ていく。敷地の一番奥に祭られている湯神への子宝祈願や御利益への感謝が、絵馬として湯殿のあちこちに残されているのはこの温泉宿の特徴であろう。

■さで次に河原の露天風呂に浸かろうとしたら、従業員にこれから清掃するのでお昼過ぎまでは入れないと言われた。それではと入り口で見た馬鹿でかい温泉プールや「相の湯」という外の湯にも浸かることにした。ここも無人なのに贅沢にお湯が流れ出している。よいしょと浸かると溢れ出た湯が洗い桶を廃湯溝の方にどんどん流して行く。温泉による床の模様も芸術的に見えてくる。窓の外には温泉プールだ。

■写真を撮ってからいざその温泉プールに入ったら、またもやいきなり強い雨が降って来た。服を着てから帳場に戻り、さすがにこの雨脚の中を歩くのは辛いのでとしばらくの雨宿りを請うと、「泊まって行きますか?」と言われた。するとそれまで温泉を巡るルートを効率よくこなすために張り詰めていたものがふつりと切れた。気がつけば「ええぜひ」と答えている私は、瞬時にしてにわか湯治客に変身である。



■一人旅だし、まだ午前11時にもなっていないのに良いのですかと尋ねると、構わないとのことだ。頭の中では足早温泉巡りプランはとうに破棄され、超スローモードに切り替わっている。途端に何もかも楽になった。乗り物の乗り継ぎ時間は今日はもう気にしなくていいのだ。ゆっくりこの温泉に浸かろう。部屋で寛ごう。渓流と滝音以外は静かなこの地で「すべきこと」のない時間を楽しみ味わうことにしよう。

(on 0070731-1)

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