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湯河原温泉「眺望の宿・旅館大景」



■湯河原温泉には最近1度だけ立ち寄ったことがある。箱根へと続く小田原と伊東や東伊豆に続く熱海の間にあるのに、名古屋と東京を行き来するのにいつも素通りしてしまっていたので、かつて文豪たちが愛したという温泉町を訪れてみたのだ。温泉町は海の見える駅前から山間を巨大な鰻の寝床のように奥深く山間に続いている。距離感を知らずに私は夏の暑い炎天下の下をてくてくとバス通りを歩いたものだった。

■今回はその湯河原町のメインストリートではなく、JRの線路を潜ったところから高台へと伸びているオレンジロードを通って「眺望の宿・旅館大景」に着いた。チェックインを済ますとすぐにお食事は6時45分からお部屋でと言われた。本当は6時半からなのに遅れて着いたのでずらしてくれていたのだった。この宿は細やかな心遣いがよいとネットの口コミにあったっけ。電話での受け答えも丁寧で気持ちがよい。

■全部で9部屋のこじんまりした宿だからというのもあるだろうが、10畳の部屋は広めでゆったり過ごせた。窓の外にはベランダがあり、湯河原の町が見下ろせる。夜は街の明かりが見下ろせ、朝は紅葉し始めの向かいの山々とずっとあちこちで鳴いていた小鳥が心地よかった。食事は夕食が部屋出し、朝食は食事どころで。時間を見計らって暖かいものを出してくれる夕食は、調理も配膳も心遣いまでも美味しかった。



■温泉は小さなものと聞いていたが、ほぼ独占状態だったしそれなりに不満はない。窓の外に箱根連山と湯河原の町並みを見渡せるロケーションも良しとすべしである。宿が源泉を有しているわけではなく、温泉は循環である。お湯は無職透明無臭でpH8.23のナトリウム・カルシウム−塩化物泉だ。貯湯槽の泉温は56.5度C、1kg中に残留物質は882mgである。早朝の小浴槽は熱くて入れずじまいだったのが少し残念だったが。

■風呂も部屋もきれいに掃除が行き届いていたので、もう少しゆっくり寛いでそれらを味わえばよかったのだが、サッカーのU−22による北京オリンピック予選の最終戦で、サウジアラビアとのスコアレスドローを2時間以上見続けてしまった。翌朝の食事は階下の食事どころで取った。地元の魚の干物などそれぞれが美味しかった。この時ようやく同宿者たちの顔を見ることができた。

■オレンジロードとは何かと思っていたら、南向きの急斜面でみかん畑が続いている道だかららしい。今回宿泊した旅館大景もみかん畑を所有しており、宿泊客は無料でみかん狩りをさせてくれるというので、宿を出る時に無料券を貰い、道路を隔てたみかん園入り口に行ってみた。元気なおばあちゃんが仕切っていたのだが、後で聞くと宿の大女将だとのこと。みかん狩りの季節だけこちらの農園も監督しているのだ。



■みかん畑は想像外の急斜面で道も細いので、私の母親は畑の3段目まで上るともういいよという始末だった。それにしてもみかんの木には枝々に驚くほど果実がたくさんなっていて驚いた。桜の花が幹や枝の付け根まで咲くように、みかんの実もまたあちらこちらに所狭しとなっているのだ。このみかんのなりかたを見ただけでもみかん園を見た価値があった。日当たりのよいところの実が甘いらしい。食う。美味い。

■それにしても今回泊まった眺望の宿・旅館大景は、温泉宿として考えるのではなく、ロケーションともてなしの素敵な料理自慢の宿という括りで捉えれば、また訪れたいところであることには間違いない。温泉にこだわるのであればどこか別のところの温泉を立ち寄るなりしても良い。泊まった後で箱根に抜けるなり、逆にあちらから降りてきての宿としても良い。安い目のプランもあるし、お奨めの宿ではある。

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  • 2019.08.22 Thursday
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