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岳温泉「ヘルシーパル二本松」



■安達が原からバスでいったんJR二本松駅まで戻り、そこからバスで岳温泉に向かうことにした。平野部から見ると複合連山の形をしている安達太良山連峰の中に分け入れば、そこはもう紅葉も終わりめっきり冬ざれた山の景色である。せっかく駅からバスで30分弱でアクセスできる本物の高地にある強烈な酸性泉なのに、二本松に新幹線が止まらないので客数はさほど爆発的ではない。

■開湯は征夷大将軍・坂上田村麻呂が東征の折に発見によると言われている。1200年の歴史があるということだ。鉄山直下標高1,500mの10箇所から毎分900リットル自然涌出する温泉は、岳温泉まで松の木管を連ねて8kmも引湯されている。先人の努力と工夫は並大抵のものではなかっただろう。そこを40分かけて流れ下る間に、お湯は適度に揉まれて肌に優しい柔らかな湯質になるという。

■二本松駅からバスに乗ったのが14時07分、現地到着が14時35分だった。今回は岳温泉を16:00に出て16:24に二本松に戻るというわずか1時間半足らずの滞在しか許されなかったので、案内所が勧めてくれたバス発着所すぐ傍の「岳の湯」をパスして、露天風呂のある「ヘルシーパル二本松」で立ち寄り入浴することにした。白い壁面のい鉄筋2階建てに入ると、ロビーは吹き抜けで明るい。



■地域の人の健康増進を目的の施設だそうで、休憩込みだと1270円だが、入浴のみだと一般で500円である。安達が原のコンビニで購入した『ふくしま日帰り温泉100湯』(株式会社エス・シー・シー)の読者サービス券で一名無料で入れたので利用させてもらった。ここのお湯は共同源泉を利用しているが、源泉温度は92度C、pHは2.48の強い酸性泉で、泉質は無色澄透で無味無臭である。

■確かこの地はニコニコ共和国として独立宣言をしていたと記憶していたのだが、実際に訪れてみると今やその片鱗も残っていない。なぜだろうと後日調べたら、1981年に独立してから紆余曲折があり、2006年9月に独立の歴史に幕を下ろし、日本国と併合したという。お遊び精神がベースだが、会津藩や戊辰戦争の諸事情まで視野に入れれば、この独立精神も全くのパロディではないのかもしれない。

■この温泉町の歴史と地理と人間の人柄を知るためには、やはり日帰りではなく一度ゆっくり滞在して味わってみたいものだ。途中「岳の湯」の外に素泊まり3350円也という宿の看板が目に入った。湯治用かも知れないが気になる。今回は足を伸ばせなかったが、次の機会に近くの土湯温泉や高湯温泉などを攻略する時は、このようなところに泊まってゆっくりするのもありだろう。

■この日の宿は猪苗代の駅から徒歩数分のところに取ってあるので、JRで二本松から郡山まで戻って磐越西線に乗り換えるべく、日が暮れて暗くなった空を眺めつつ電車に乗った。

(on 20081126)

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  • 2019.08.22 Thursday
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