■惑星グリッドは基本的に相互に面点変換でる双対立体である正12面体と正20面体の組み合わせと考えてかまわない。ウィリアム・ベッカーとベス・ヘイガンスにる南極北極も含めて全部で62個あるグリッドのうち、日本近海にあるのは14番グリッドで、北緯26.57度、東経139.20度にある。これは地球を正12面体としてみた時の12面ある正5角形の中心の1つであり、九州−パラオ海溝・西マリアナ海溝、そして硫黄島海溝の中間地点にある。
■ただし惑星グリッドが120面の直角3角形からなるとはいえ、日本列島はアメリカ合衆国やロシアのように大面積の国ではないので、よりローカルに当てはめて見るためには、他の地点同士をつないだときにできる線まで考慮に入れた2次的なグリッドを考えねばならない。上の図はメルカトル図法に重ねたものなので上部が少しずれているが、14番グリッドから見て北東方向に伸びる直角3角形上にその2次的グリッドラインを重ねてみたものだ。
■この2次的グリッドラインをもう少し詳しく説明しておく必要があるだろう。下の図は北アメリカ大陸にその2次グリッドラインを重ねてみた図である。図の右下にあるフロリダ半島先端の近くにあるのが18番グリッドだ。正5角形の中心でもあるので多数の線が集中している。この地点は魔のバミューダトライアングルと言われる地域の1頂点でもある。ピンクに塗った直角3角形を取り出してあるが、この内部の線が2次的ラインである。
■その右の図は正20面体を中心にした2次グリッドラインまで描いた球体である。この図の一番上にある正20面体の頂点(大の字の中心)を北極とすると、ピンクで色を塗って示してある位置が、最初に示した日本列島近海の14番グリッドから北東に伸ばした2次ライン入りの直角3角形に相当する。なおこの3角形の3辺の実距離をマイルで表わすと1,440miles、2593miles、2160milesとなり、みな興味深い数値であることは過去に見た。
■さて最初の図に戻って、この14番グリッドから真北の5番グリッドを通って北極(61番グリッド)に至るラインは東経139.20度である。日本列島で見るとこの経度は、伊豆半島と大島の間を通って相模湾から小田原に上陸し、神奈川県・東京都・埼玉県を横切り、群馬県・栃木県・福島県の県境を縫うように通り、最終的に新潟市の東から日本海に抜けている。個人的にはこのベッカー&ヘイガンスの設定した位置は少しずれや幅があるだろうと考えている。
■近くにギザの大ピラミッドがある1番グリッドから12番、41番と続いて南極まで延びるグリッドラインは、実際にアフリカ大陸の大地溝帯という地球の割れ目と重なっている。日本列島でも地質学においては東北日本と西南日本の境目とされるフォッサマグナ(中央地溝帯)というものがある。昔は糸魚川〜静岡構造線と言われていたラインは、現在ではこの地溝帯の西端と考えられているが、上述のグリッドラインは明らかにここの東端近くを抜けている。
■確たる科学的証拠は拠出できないが、東日本と西日本などとして大雑把に分けて捉えている思考や発想やお笑いから味覚の違いまでが、地球の固有振動もまたこのグリッドラインをまたいで、クラドニパターンのように逆の振動を呈していると考えてみることもできるのではなかろうか。50Hzと60Hzという電気の周波数の境界に沿って歪んでいるとか、浜名湖が関西風と関東風の味覚の分岐点である理由だなどと考えるのは楽しくはないだろうか。
(続く)
惑星グリッドと日本列島周辺
- 2009.02.17 Tuesday
- ■惑星グリッド
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- by 小野満麿
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