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みかん退院、奇跡の生還顛末記



■本日午前10時半、晴れて猫のみかん退院。ちょうど4日前の午前8時半頃、マンションの5階の手すりから地上に転落し、1時間後に倉庫部分の最奥部で発見されたのだが、目立った外傷や骨折症状がなかった。しかし内臓や頭を強打した後、突然のその影響が出てくる可能性も考慮して、一応動物病院に連れて行った。獣医さんの触診や見立てで外傷は左後足の擦り傷だけで、頭も骨も異常なさそうだとの診断にほっとした。

■しかし一応してもらった血液検査の結果、肝臓などにかなりの負荷がかかっていることが判明。そのまま大事を取って入院し、数日様子をみることになった。翌朝から病院のオープン時である午前10時ちょうどに見舞い訪問すること3回。一昨日はまだ病院の空気にも慣れず緊張したままインキュベーターの中で震えながら点滴されていたのだが、昨日は少し慣れて元気になり、会うと嬉しそうにすり寄ってきたりしていた。

■そして今朝。やはり受付開始時刻直後に訪院。少しだけ待たされた後に、担当してくれた若くて優しい獣医さんがキャリングケージに入ったみかんを受付前まで運んできてくれた。病院やお医者さんは存在していても良いけれど、私とは一生縁のない存在だと思っていたがとんでもない。自分以外のものが緊急にお世話になるという可能性に想いが至らなかったが、今回は動物病院があって良かったとつくづく思わされた。



■お世話になったセラフィー動物病院では、5階から落ちて奇跡的に生存したのは過去に犬が1匹だけいたが、猫は今回が初めてだとのこと。これで晴れてみかんが「5階から転落して生存帰還した生物」の猫部門の初代ということになった。いや、決して晴れがましいことではないのだが。 担当の医師は昨夜も遅くまで動物の世話や治療をしていらしたようだ。全く持ってその誠実で温かい人柄も有難くそして感謝に堪えない。

■表面が滑らかなコンクリートや金属や合成樹脂の建材には猫の爪が引っ掛からない。我が家では2匹が追いかけっこをしてフローリング上を曲がる時、スリップを考慮してバイクのように体を傾けながら走っていたりする。しかし人間の生活空間が以前のように平屋や2階建てではなく高層建築が増えているので、猫の超平衡感覚でも高所からの転落事故には順応できないのだ。

■転落事故によって飼っている動物を亡くしてしまった方もいるので、あまりはしゃがないよう心掛けたいが、統計や確率などを持ち出すまでもなく、今回の生還劇はやはり強運・奇跡と表現して良いのだろう。辻麻里子さんの名言に「生きてるだけで丸儲け」というのがあるが、自分だけでなく他者に対してもこれは当てはまるのだということがよく分かった。意外なところからの自己他者問題のあらたなる展開である。



■今回初めて人間だけでなく猫にも、持って生まれた強運・弱運と表現されるものを想定でき、そして同一存在でも時と場合によって運・不運の揺らぎがあると考えることが、そう馬鹿げたことではないという気持ちになった。そして自分自身がまたその時・その場に居合わせて、その時の意識と身体を奮い起して関与することによっても、その運不運に様々な揺らぎを生じさせられるのだということを、今さらながら改めて実感した。

■読んでくれる人にいらぬ不安・不快やショックを与えないようにと、生命の心配がないと確信できてから日記に書いたのだが、思いのほか多くの方々から優しく温かいコメントを頂いた。少なからずの方々に平穏無事の祈りや想いを送って頂いたことも、経過が順調に進んだ1つの理由だろうと思える自分がいる。本当に有難いことだと感謝している。強運猫であることは間違いないが、私の方ももう少ししっかりしなくては。

■考えてみれば細々と続いている『猫まんが』もあやうく登場人物(あ、登場猫か)の不慮の事故により中断…なんてことになりかねないところだった。実は定まらぬ気候の変動によってか、何日か体調が優れなかったので、数日間の湯治生活を実現しようと目論んでいたのだが、今回の騒動で体の不調もざわめいていた旅の虫もどこかにぶっ飛んでしまった。それもこれもあのバカでかい太陽フレアーの伸び上がりのせいなのか?



■ところで今回家を空けられなかった理由はもう1つある。もう1匹の兄弟黒猫デルピエ郎。今までずっと片割れのように一緒だったみかんが突然いなくなり、初めて何日も単独で過ごす不安さをフォローする必要があった。家にいると起きている時も寝ていてもぴったりくっついてきて離れない。以前はありえなかったことだ。未知はいつも想定外の方向から突然やってくるけれど、猫の瞳の奥からも襲来するとは思わなかった。

■みかんとデルピエ郎。思い起こせばその昔、「1匹だけだと家を空ける時寂しがるので可哀そうだけど、2匹いると寂しがらずにすむ」と言われ、何か抱き合わせ商法みたいだなあとも思いつつ、6匹の兄弟のうちの2匹を一緒に貰ってきた。2匹で正解だった。この2匹が双子のように生きて何年経ったのだろう。そういえば誕生日が2003年4月28日だと聞いているからもうすぐだ。丸々7歳になるということだ。おうし座だ。

■さてそのみかんだが、 昨日までは病院のインキュベーターの中で微妙に不安感が混じった目をしていたというのに、家に着くとすぐにあちこちのにおいをひとくされ嗅ぎ回った後、窓辺に飛び乗ってガラス越しにじっと眼下を見ている。懲りないのか、外の出来事を想起しているのか。左後足には衝撃による内出血の痕がある。毛を刈って治療した痕は腫れも引いていたが、一時はもっと膨れ上がっていたようだ。



■それとこれは怪我の部分ではないが、毛をぺろりとバリカンで刈られて点滴の針を打ち込まれていた右前足の前腕部が見慣れない形状になっている。ぐるぐる巻きにされていたピンクのテープが剥がされて、足の一部だけプードル状態になっているのだ。今だから笑えるが、何か鉄腕アトムの足か、初代ガンダムのアムロのブーツみたいな感じになっちゃっている。白いソックスがブーツに…というより猫手型孫の手のようだ。

■今後みかんは「5階から落ちてほぼ無傷で助かった猫」という伝説を背負う猫となりゆくのだろうか。「不死身の次元幾何学猫」なんて肩書きも気に入っている。タッチするだけで強運を授かるなんてキャッチコピーで受験生に人気になるとか。…あ、落ちたらだめなのか?いや落ちても復活するという意味ではOKなのかも知れない。それにしても改めて5階の落下地点から真下を覗き込んでみたが、やっぱり他界…いや高い。 


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コメント
と、とととととーらすさん!
当方、最近の著しい視力悪化の為、ケータイを覗くのを最小限に留めんと、トーラスさんのブログも覗かないで(ツイッターは、やってないの)いた間に、そんな凄まじい事件が起こっていたなんて!しかも半田さん、熱を出してダウンしてたんですか!…今頃そげなこと知るなんて…タイミング遅すぎ…あ〜あ(自己嫌悪)。
でもみかんちゃん、無事で良かったです。みかんちゃんいい子ですねぇ。病院でもお行儀良かったみたいで(かつて、うちにいたにゃんこのうちの一匹、みちぇは、病院で大騒ぎ。馬鹿でっかい声で”あお〜っ!ぎゃお〜っ!わお〜っ!”と喚き、先生、聴診器を当てられず困ったことに。それでもすぐに黙らされたけど)。今はもう元気に回復しましたか?近いうちに私もみかんちゃんとでるぴーちゃんに、会いに行けるといいなあ…。
  • ミスランディア
  • 2010/04/30 5:57 PM
■ミスランディア さん。

ご心配、ありがとうございます。みかんはもう今ではしっかり回復し、憎らしいくらいに元気です。

今日はこれからヌースレクチャーのDVD大会なのですが、参加者の皆さんに、右前足のロケットパンチ状態(笑)をご披露し、笑いを提供する予定です。

先日は妖怪博士とLに〜にょ殿が名古屋に夜行バスで襲来し、に〜にょ殿はウチのすぐ近くにある長距離バス停留所から東京行きの夜行バスに乗って帰っていきました。

明日から明後日にかけては、東京を通過して福島はいわき湯本のkiraku&草子亭に何人かで押しかけて、勝手に次元幾何学研究会もやる予定です。

そのうち当家の猫にも、どうぞ会いにいらしてください。
  • とーらす
  • 2010/05/01 8:23 AM
大分前の記事ですが読ませていただきました。
ウチの3ヶ月の子猫が7階のベランダから落下し、猫の落下について調べていたらたどり着きました。
死か大怪我を覚悟しますよね。 今日で事故から48時間 外傷切り傷 骨折もなくすごく元気です。入院もしていません。通院はしました。
神に守られたミラクルキャットとしか思えないです。よね〜〜
  • れいじゅ
  • 2016/08/23 7:01 PM
多くの動物もそうなんでしょうけれど、私たちは猫を可愛がったりしているだけですが、実は猫たちにものすごく守られているという気がします。

今日も外に行く時はカバンの中に、突然であった野良猫さんがいたら上げるために、カリカリをひっそり入れることにします(--)。
  • とーらす
  • 2016/08/24 2:35 PM
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