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富貴の森温泉「床浪荘」
- 2007.05.31 Thursday
- ■温泉と旅行
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- by 小野満麿
■中央高速を中津川で降り、カーナビに従って南木曽方面に向かう。道は段々と細くなり、ついにカーナビの道路標示の端に辿り着いた。嫁さんの職場の先輩T先生のお宅に無事到着だ。ぜひ遊びに来てくださいとの言葉に甘え、畑と温泉にも誘われてお邪魔したのである。もうすぐそこが南木曽となる、眼下に中津川を見下ろす山腹だ。曲がりくねる1車線ギリギリの山道でも表示する最近のカーナビはすごいと改めて思う。
■お茶を頂くとすぐに畑に向かった。細々としたベランダ菜園を始めた私にとって、本当の畑に入るのはかなり嬉しい。まずはスナップエンドウの畝に立つ。スナックだと思っていたのだが、ちょいと持ち上げてスナップを効かせて捻るとポロリと採れるので、元々はこの名前になったとか。好きなだけ採って行ってくださいと言われたので、嬉々として枝先からもいで腰籠に収穫する。ふっくらした豆が手に馴染む心地良さ。どっさり収穫。
■さらにホウレン草を収穫してから一端家に戻り、車で馬籠宿にある日本料理「萩乃屋」に席を用意してくださっていた。ゆっくり話をしながら、野菜と山菜がメインの懐石料理を頂いた。外はいい天気なのだが、中国からの黄砂らしく山々は霞んで見える。T先生は中津川出身なのだが名古屋にも住んだことがおありだそうだ。嫁さんがたいそう親しくして頂いており、時折先生の畑でできた季節の野菜を抱えて帰宅してくる。有難いことだ。
■中津川の落合から馬込峠を越えて妻籠大橋を渡り、右折して10キロほど東進すると富貴の森温泉があった。南木曽町と飯田市の間の標高1000mの地にある静かな山間の温泉である。ここには「床浪荘」と「ホテル富貴の森」という宿があるが、今回は唐松林に囲まれた「床浪荘」で立ち寄り入浴をした。内湯が1つ、外には露天風呂が2つ。ジャグジー仕様の丸い樽風呂と四角い檜風呂で、木曽檜の香りを肌で感じながら南木曽岳を眺められる。
■ぬる目の内湯にするりと浸かってから戸外に出る。あたりはぐるりと新緑の緑なので、大自然と一体になれる絶好のロケーションだ。山の中だから目隠しも最低限しかなく、木々を抜けてくる山の風が肌に爽かだ。湯は炭酸水素が多いアルカリ泉で、保温効果も高く美人の湯といわれている。檜風呂の中はぬめっているので滑って、あやうくでんぐり返ることろだった。湯面で反射する光が閉じた瞼の裏ストロボのようで眠気を誘う。
■日向は日焼けするので湯口近くの日陰に入る。湯質はぬる目でいくらでも長湯ができる。源泉名は「滝見温泉」で泉質はアルカリ性単純硫黄冷鉱泉だ。泉温は18.7度Cなので加温してある。pHは8.78と肌に良いぬるぬる系だ。の内訳は陽イオンはナトリウムイオンが主で239mg、陰イオンは炭酸水素イオン421mg、炭酸イオン54mg、フッ素イオン19.2mgなどで、蒸発残留物の合計は580mg/kgだ。溶存物質も合わせた含有成分の合計は762.8mgとなっている。
■循環だが周囲の緑で相殺して余りある。日光浴、森林浴、温泉浴。季節によっては紅葉や雪を眺めながらの入浴となるわけだ。ふと横を見るとゴミ箱の中に缶ビールの空き缶がたくさん捨ててある。多くの人が館内の自動販売機で買ったものをここまで持ってきて飲んでいるのだろう。あたりを眺めつつのビールは爽快だろう。ここは宿泊もできるのだから、秋か冬にゆっくり来てもいいだろう。
■風呂上りに玄関近くの椅子で休んでいると、窓越しに仔猫が外から覗いている。黒っぽい雉猫と真っ白の2匹だ。いつもカバンに忍ばせているキャットフードをさりげなく取り出すと、「くれ、くれーっ」という顔で騒ぎ出す。白い方は足の先が少し奇形らしく短い。黒い方は毛の模様がものすごい。ひょっとしたら一緒に生まれた兄弟は貰われていって、残ってしまった2匹かもしれない。宿の外飼い猫だろうか。幸多かれと祈るばかりだ。
■家に戻ってからは、まず裏庭にある鶏小屋を見学させて頂く。庭に出すと雑草がみな食べられてきれいになるけれど、最近は狐に数羽やられて今は雌鳥4羽になってしまったそうだ。ふっくらふくよかな鶏だ。3年前から養蜂も始めたそうで、庭の端に重数箱の蜂箱があった。女王蜂がいなくなると蜂は1匹の働き蜂にロイヤルゼリーを与えて女王蜂に育て上げるので、それを操作して箱を増やしていくのがとても面白いのだそうだ。
■鶏小屋のほぼ全面を網張りにすることで、台風でも風が抜けるので潰れない構造となるという話や、街中に出回っている蜂蜜のほぼ全てが100%純粋ではなく、水飴や色々なものを多量に混入しているという話などもたいそう面白かった。奥様の家の先代が歌舞伎の中村屋と深い縁がおありだというのにも驚かされた。無駄な力を込め過ぎることなく伸び伸びと日々を過ごしていらっしゃるお姿が清々しい。またぜひお邪魔させて頂けたらと思う。
(on 20070527)
杞国の人の憂い、此今の杞憂
- 2007.05.30 Wednesday
- ■日々の記録
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- by 小野満麿
■昔の中国の話。杞の国の男Aが、天が崩れ落ちてくるのではないかと心配し、夜も眠れず食事も喉を通らずにいた。Bが安心させようとして「天は気が固まってできているので、絶対に崩れることはない」と言った。するとAはじゃあ月や星が落ちてきたらどうしよう」と心配した。Bいわく「もし落ちてきても怪我することはない。」A「じゃあ、地が崩れるのはどうしよう?」B「地が崩れることはない。」Aは納得して喜んだ。Bも一緒に喜んだ。
■杞憂もしくは杞国の人の憂いはこの故事成語から、取り越し苦労という意味になっている。しかし資源枯渇から人心荒廃、異常気象から環境問題その他諸々の問題山積で、世紀末ならぬバクトゥン末の大転換期とも言われている昨今に、この杞の国の人の心配を改めて真剣に問い直す人もいるのではないだろうか。様々な天変地異の予言や憶測がまかり通っているのみならず、大丈夫という科学的な説明自体がもはや安心を与えてはくれないのが現状だ。
■そもそもの意味のようにこれらが取り越し苦労ならば良いのだけれど、これらの不安・懸念・憂慮・危惧・深憂を、妄想の世界だけ押しやって蓋をしておけば済むことではないのが現実だ。しかももうかなり取り返しがつかないぎりぎりのところまで来てしまっているということにすら気付かずに生きている私たち。気を揉み 気を病み、頭を痛めてただ杞憂するだけでなく、未来を創出しつつ生活していく気概を持ち、自主的に生きていくこと。
■惑星グリッドに関するメモ−04
- 2007.05.29 Tuesday
- ■惑星グリッド
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- by 小野満麿
(25)
■惑星グリッドは宇宙そのものである巨大マカバの中にある1つのマカバであり、その幾何学は宇宙的マカバの1つの様相である。マカバはこの宇宙を創造する源初のエネルギーパターンを運ぶ知的な乗物である。マカバによって宇宙全体にもたらされる普遍的マインドの暗号化されたエネルギーなしには、何物もこの宇宙に顕現しない。個々人もまた、普遍的エネルギーパターンの反映であるマカバを持っている。
(26)
■地球の電磁場では太陽風の中の電子と陽子が捕らえられ、高エネルギーを持ちつつ電離層上層で陽子が時計回りに東から西へ、そして電子は反時計回りにと互いに逆方向に動いている。これは私たちが注目すべき宇宙的マカバの形の重要な例なのかも知れない。これは右回りの正4面体と左回りの正4面体、そして不動の正4面体をイメージさせる、デュランバロウのマカバの瞑想法を連想させる。
(27)
■この電離層の形状でもあるトーラスは、私たちの宇宙における根本的なエネルギーパターンの1つである。トーラスは宇宙の根本的な形を理解しようと試みる上での最良のモデルなのかも知れない。実際、何人かの物理学者は宇宙は3重構造であるかも知れないと推測している。トーラスの中心部は2つの「円錐曲線」に挟まれており、それは言わば時間の中で回転する正4面体対である。
(28)
■それぞれの正4面体は4つの頂点を持っているので、トーラスの中の2つの正4面体は合計8つの頂点がある。2つの正4面体からなるこの砂時計の形態は、8という数字の立体的な変形体であり、その側面から見た形は無限のシンボルである。「エノクの鍵」は光の円錐、もしくは回転する正4面体/ピラミッドは創造の現れの世界の神聖なるプログラムを運ぶ本質的な要素であると言っている。
(29)
■それぞれのトーラスの中心はボルテクスであり、トーラスは宇宙のボルテクス形態の本質的要素であると考えられている。回転は宇宙的マカバの構造の原初的かつ普遍的な特徴の1つである。 観測できるすべての宇宙は時間/空間の中で動いているので、回転する物体は回転のサイクルが始まった同一空間においては決して回転を終了しない。これが、認知できるすべての物体は空間において結果として螺旋を描く。
(30)
■ボルテクスの螺旋を描くエネルギーパターンは、宇宙の源初的エネルギーパターンとして現れる。実際銀河・星々・惑星・人々・DNA・原子・電子・陽子、そして中性子は全てこの螺旋を描くボルテクスのエネルギーパターンから成り立っている。私たちの知っている宇宙はボルテクスである。私たちは生命力エネルギーのボルテクスである事を意識する方法を学ばねばならない。
(31)
■DNAは螺旋回転する宇宙的マカバの構造特性と、対回転してバランスを取っているエネルギー場の双方の古典的な例である。組織的生命を創り出す「光のコード」を運ぶエネルギーのアンテナとして間違いなく作動するDNAの化学的格子として、DNAはまた宇宙的ボルテクスの情報運搬資質の最も興味深い例の1つである。ルパート・シェルドレイクはそのエネルギーを「形態形成の場」として述べている。
■惑星グリッドに関するメモ−03
- 2007.05.28 Monday
- ■惑星グリッド
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- by 小野満麿
(17)
■この惑星は引っ繰り返ったままの状態で「16のたが」が創られたと、スー族の言い伝えにはあるという。UVGグリッドの15の大円と赤道で16という数と一致するなる。ギリシア語の「ジオメトリィ」はよく知られているように、その意味は「大地を測る」であるが、実際のところ地上で平面的に計測していただけでなく、上空からもっと立体的な球体表面として「大地を測る」視座があったのではないだろうか。
(18)
■ロシアアカデミーから出版された『地球は巨大な水晶か?』という本の中にある論説に触発されて、ベッカー、ヘイガン、バードは惑星グリッドの研究を始めた。歴史研究家ニコライ・ゴンチャロフ、技術者ブヤチェスロフ・モロゾフ、電気技術士バレリー・マカロフによるこの論説の結論は地球は正20面と正12面体の相貫体の形で成り立つ基礎構造を持っているというものである。ロシアングリッドである。
(19)
■ベッカーとヘイガンは、それが測地線ドームの基本的幾何学に則っていることに気がついた。バックミンスター・フラーの表した『シナジェティクス』を参照した後、彼らはロシアングリッドの正20面体と正12面体の頂点を結ぶと、フラーの言う菱形30面体になることに気がついた。この形は明らかに私たちの惑星も含めたこの宇宙のすべての領域における基本的なエネルギーパターンである。
(20)
■菱形30面体は120の合同の直角3角形から構成された「最も高い振動数の」立体である。その3角形は赤道のように球体を2等分する15の大円が分割した部分から成っている。フラーは球体の研究と実験において、適切な光学設備を用いて精密に検査し、風船が限界近くまで膨らむと、それらの膜は自動的に菱形30面体の大円パターンに自己組織化するということを発見した。これは理論以上の自然の事実である。
(21)
■プラトンはUVGから派生する直角3角形を、万物を形成する原初の要素である特別な形として見ている。フラーは私たちの宇宙のすべての現象は形而上的な原理を有していると主張する。彼は普遍的マインドの存在に鋭敏に気づいていたという事が随所から読み取れる。かつて宇宙に関する相当の知識を持った偉大な文明があったと考えるのは突拍子もないことではもはやないのではなかろうか。
(22)
■UVGはUnified(統合された)Vector(ベクトルの)Geometry(幾何学)の略で、ウィリアム・ベッカーとベス・ヘイガンスによって提唱された惑星グリッドの原理である。正12面体と正20面体の相貫体を球面に射影することでUVGが形成される。これはまた菱形30面体のすべての辺と対角線を射影した形でもあり、5つのプラトン立体全部の統合形である120の直角3角形のパーツから成っている。
(23)
■球面上に描かれている織物は、最初の120個のUVG3角形の全ての頂点をつなげた2次的な大円によって描かれている。菱形30面体はUVGが創る「織物」の大円の2次的軌跡の中にも見て取れる。なお120の自乗は14,400で、144,000の10進法ホロンである。菱形30面体は線長比が1:Φの2つの対角線で4分割されて、120の直角3角形を作っている。黄金比と円周率は惑星グリッドの形状の中にこのように埋め込まれている。
(24)
■惑星グリッドの研究は物理学・天文学・化学・生物学・発生学・気象学・地質学・人類学・数学・幾何学など全ての科学に関係があり、哲学的研究の最高形態の1つでもある。幾何学・生物学・天文学などのシステム間の数的関係性と調和は、万物が実際に相互関連しているという事実を明らかにするだろう。電子・人間・惑星・星々・銀河・超銀河などの基本的単位は、それぞれ自身のマカバフィールドを持つ。
(惑星グリッドに関するメモ−04に続く)
■惑星グリッドに関するメモ−02
- 2007.05.27 Sunday
- ■惑星グリッド
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- by 小野満麿
(9)
■西洋の神秘主義の伝統では、神聖幾何学と惑星グリッドの研究と使い方の起源はギリシアではヘルメスから来ており、またエジプトのトートという名前から我々はソート(thought/思想)という単語を得ている。 ヘルメスは明確にメルキゼディクの理論に属している普遍的知識の先進的な教師である。ヘリオポリスで神秘学を学んだ聖職者オンがストーンヘンジを造ったという記述も「エノクの鍵」にはある。
(10)
■わずかに凹凸のある薄っぺらな地表ですらイヤシロ地とケガレ地があり、地脈が走り風水的地形のよしあしを云々されている。ならば地球規模の経絡や気の巡りが聖地や魔の領域、ボルテクスやグリッドとして無秩序に顕現しているのではなく、そこに惑星レベルの幾何学的対称性があるのではないかと考えるのも自然であろう。今こそ自らの部分的表層を全体及び他の地との関係性でも見る視座の必要な時である。
(11)
■「エノクの鍵」によれば、ピラミッド構造は宇宙を貫く知を運ぶ普遍的な秩序である。そして世界各地にある様々なピラミッドは、神聖なる惑星からのエネルギーの共鳴体及び伝導体として、メルキゼディクによって建設されたということになっている。最近の研究では、多くの有名な巨石遺跡群が惑星幾何学で知られている種々のグリッドとラインに一致することが分かってきている。
(12)
■「エノクの鍵」はまた、惑星グリッドはより大きな星々の星間グリッドから来る星のエネルギーに起因しており、この星の力線は個々の種族のプログラムと制御の組織的パターンを確立してるとも言っている。またプレアデスは私たちの惑星グリッドを制御するための「最初のセンターの1つ」であり、ユタ州のグレートソルトレイクは光の同胞団の連絡場所として指定されているなどとも言っている。
(13)
■「エノクの鍵」は、私たちの宇宙を創っている全てのエネルギーパターンはマカバによって制御されており、電子・細胞・人間・惑星・星々・銀河・超銀河のような全ての基本的単位は、宇宙の偉大なるマカバの1つの局面としてそれぞれ自身のマカバフィールドを持っているとも言う。最も単純な生物学的生命形態であるウィルスが、UVGの複写である膜に包まれているのも事実である。上の如く、下も…。
(14)
■H・パプグッドは前文明からの地図と考えられている2つの地図を現代世界に紹介している。それは「ディ・カントレスティス」と「ピリ・レイス」の古地図で、双方ともアレキサンドリアの図書館を中心としたUVGグリッドの3角形と一致する直角3角形が用いられている。一緒に発見された証拠書類がこれらのオリジナルがアレキサンドリア図書館から来た地図のコピーである事を示している。
(15)
■1513年の日付のあるピリ・レイス所有の地図には、南米大陸と南極大陸の詳細な海岸線が描かれている。南極大陸の詳細な海岸線は1958年まで現代科学に知られていなかった。この地図にはまた、最後の氷河期の間の南米大陸と南極大陸を連結する大西洋海底の明白な描写もある。学者たちには正確過ぎると言って非難した。古代人はUVGシステム的な地球の特質を理解・利用していたと考えられる。
(16)
■プラトンもUVGグリッドの知識を持っていたらしい。対話篇『パエドン』には「地球自体は上空から見れば12枚の革でつながれたボールのように見える」との表記もある。これは明らかに正12面体のことを言っていると考えられる。この正12面体と正20面体の相貫体が惑星グリッドである。また対話篇『ティマエオス』では、「宇宙の理想的な肉体」は「プラトン立体の統合体」であると語っている。
(惑星グリッドに関するメモ−03に続く)
■惑星グリッドに関するメモ−01
- 2007.05.26 Saturday
- ■惑星グリッド
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- by 小野満麿
(1)
■惑星グリッドは1万1千年前に地球を訪問した意識集合体が、マインド・ホディ・スピリットの3体を癒すための結晶を適正な場所に設置したという表現がある。地球を訪問した意識集合体というのは再考の余地があるが、この「歪みを矯正するために適正な時空座標に物理的に設置された結晶」というのがピラミッドであろう。地上地下合わせた正8面体構造が、地球上ゆえに少し誤差を生じているのではないか。
(2)
■ギザの大ピラミッドの斜面傾斜角は51度51分。アルファ水晶先端部の傾斜角は51度50分。そして正8面体の2面角の半分が54度44分である。アルファ水晶はパラメーターだが、地球上ゆえのこのピラミッドと正8面体の傾斜角のずれは、なぜかほぼ1/137…すなわち微細構造定数に近似している。また惑星グリッドには62のボルテクスがあるが、回転軸としての両極を除外すると60で、現行の60進法を想起させる。
(3)
■5つのプラトン立体の面と点の総数が100であり、正4面体を別枠として除外すると92、逆にペアリングを認めると108となる。プラトン立体をサイコロに見立ててその目の総和数を考えると、この除外した4立体だと345、5立体なら355、そして6立体とすると365になる。それぞれ地球の食年346.6日、月の13自転・公転周期355日及び月の12朔望周期354日、そして地球の1年の日数365日に近似している。
(4)
■惑星グリッドは正12面体と正20面体の双貫体を球面に投射し、その各点を互いに連結させてできる15の大円の統合形体である。これらの特異点を連結した立体はまた、2つの対角線長比が互いに1:φになっている菱形30面体でもある。この30面体もサイコロとして1〜30までの数を足すと465となる。つまり30の3角数は465であるということだが、これはまた完全なる数100と地球の1年の日数365の和でもある。
(5)
■3角数ではなく4角数つまり平方数についても考えてみよう。正6面体と正8面体の面数の4角数の和は(36+64=)100である。これに正4面体の4角数16を加えると116で、水星の会合周期日と同じ数になる。さらに正12面体の4角数144を加えると、マヤの神聖暦ツォルキンの260となる。このことから水星の地球の会合周期116日と水星と金星の会合周期144日の和も、ツォルキンの260日となることが分かる。
(6)
■さらに線数も考えてみよう。プラトン立体5つの線数(6,12,12,30,30)の4角数の和は(36+144+144+900+900=)2124である。これにも正4面体のペアリングを認めるならば2160となる。2160は6の3乗の10倍だが、マヤの計時単位の6トゥン(360X6)でもある。地球は72年で1度ずつずれて逆行していくが、2160年で獣帯を1つずつ通過する。つまり地球の惑星歳差運動周期25920年の1/12でもある。
(7)
■216に関して言えば6の3乗だが、獣の数とも言われている666の別解釈であるとも表現できる。辺長比が3:4:5のピュタゴラスの直角3角形の3辺の和と積は3+4+5=12、3×4×5=60となり、12−60進法を連想させられる。またピュタゴラスの定理32+42=52の次元ホロンとも見える構造の、33+43+53=63=216も想起される。これら数的符合の裏にはどのような意味があるのだろう。
(8)
■幾何学を表すジオメトリィという単語は元々ギリシア語で大地を測るという意味だが、惑星グリッドで地球そのものを幾何学的に把握するという発想はしたことがなかった。しかし確かに私たちの意識の進化が足下の大地に固執するものであろうが、頭上の星界に向かうものであろうが、私たちが観測するものは全て大地からなる私たちの肉体と地球との関係によって判断されるのである。神聖なる宇宙幾何学。
(惑星グリッドに関するメモ−02に続く)
本物は決して表に出てこない?
- 2007.05.25 Friday
- ■日々の記録
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- by 小野満麿
■本物は決して表に出てこないという法則。本物はそんな法則モドキにすら縛られはしないけれど、確かに普通の人では本物と偽者の区別はもちろん、本物と普通の区別もつかないのである。では本物はいないのか?本物には裏も表も関係がない。裏と表の区別がつかない者が、本物がすぐ傍にいても本物と気がつかなければ、そのものには本物は表に出てきていないということと同値なのだ。本物とは何か?
■本当の本物を稀に垣間見るラッキーな者もいる。そしてその本物はそのラッキーな者自身の中に、チラリとだけ姿を現すのだ。もちろんこの言質根拠はない。本物と言う定義すらままならないのだから。しかし本物は確かにいる。ただ偽の本物が跋扈しすぎているのが通常の世界だ。さらにたちの悪いことに、その偽者は自分を本物と思い込んでしまっている。まずは自らの中に本物を見つけなくてはならない。
■ただし特別な救世主やビッグなヒーローを希求する必要もない。本物は思っているより沢山いる。ただいわゆる表に出てこないだけで、様々なところで頑張ってくれている。世間を儚むエネルギーがあるのなら、見えないところで頑張っている本物にも感謝したい。本物とは何か?それは自らが本物になった時に、最初から目の前にあり、そして自らの内にもあったものだと分かるものなのではないだろうか。
ミミコ先生の死(テラバイト外伝)
- 2007.05.24 Thursday
- ■日々の記録
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- by 小野満麿
■朝、お寺に着く早々、ミミコが死んでしまったと告げられた。このお寺の飼猫だ。雌の三毛猫雑種。このお寺で18年生きた。最後は動物病院の中で息絶えたという。自分の慣れ親しんだところで死にたかったのだろうと勝手に思う。先月末に病院に行って、そのまま入院させられた。帰りたかったのだろうが、鳴き叫んでも誰も助けてはくれない。家で人に見取られつつ死にたかったのだろうと、改めて思う。
■人間だってできれば病院では死にたくない。たとえ医師達が最善の治療をしてくれたとしてもだ。猫は言葉がしゃべれない。コミュニケーションも取れない心細さ。昔の猫は自らの死期を悟ると人前からいなくなったという。例外もあっただろうが、みんなどこか人目につかないところでひっそり死んだのだろうか。今は飼い主の見ているところで息を引き取りたがるという話がまことしやかに流布している。
■猫が亡くなると飼い主や可愛がっていた人の生活空間に穴が開く。その目には見えない穴は通常、肉体的な傷口が治っていくように自然に閉じていくものではあるけれど。穴が閉じ始める前に、よくそこに似たような別の猫がするりと入り込んでくる。それは不思議なことに自然に感じられる。本当のところは誰も知らないが、少しだけ肌に重い初夏の日差しが、人気のない寺の中の空気をゆるやかに温めている。
■光よ、光よ、この影をこれ以上濃くはしないでくれ。目の前で起こる死ですら、実感が湧くのはずっと後のことが多い。ましてや話で聞くだけではなんとも心もとないけれど、確かにミミコはいつもいるところに居ない。不在。隠れるという表現が死をも表すということをそれとなく知る。しかし今は哀しさに同調はすまい。お前はお前で生命を全うしたのだから。記憶の中で私の一部にもなっておくれ。光よ。
(on 20070513)
2012年の向こうに何を持っていくか
- 2007.05.23 Wednesday
- ■日々の記録
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- by 小野満麿
■次のバクトゥンに何を持っていくか。もしくは2013年以降に何を持っていくか?このマヤの13バクトゥンの終わり、遠からぬ未来でもある2012〜2013年に、様々な問題が持ちこたえられなくなる臨界点と反転界面があるのだとしたら、それを超えゆくことを考えるのは決して悪いことではない。滑らかにつながりシームレスに移行していくことが最上であり理想である。しかし何事もなかなか理想通りにはならない。
■2000年の年末、某詩人たちと21世紀に何を持っていくかを話したことがある。必然的にそれはまた、何を20世紀に残していくかを考えるということでもある。詩人の選択は芸術やスポーツなどにまで及んだ。私はマンガとサッカーは残そうと主張した記憶だけはあるが、そのほかにみんなが何を言っていたか忘れた。喧伝されていた1999年もとりあえず無事過ぎて、新年と新世紀を重ねて迎える暁色の時だった。
■1日の終わりにその日を省みて翌日のことを考え、1年の終わりその年を省みて翌年のことを考えるような、そんな姿勢はまだ絶滅していないだろう。ではこの13バクトゥンの終わりにあたり、次のバクトゥンに何を持っていくか、そしてこのバクトゥンに何を残すかをみんなして考えても良くはないだろうか。いや今こそそれを為すべきではないだろうか。まだ間に合うけれど、先送りし続けてもいられない。
■宗派宗教はなくなるだろう。現行の政治形体も、経済構造もとうに終わっている。戦争は捨てて行こう。冠婚葬祭や独善的マナーは残らないだろう。様々な外的権威もいらないものだ。膨大な知識は不要だが一握りの智慧は抱えていたい。執着は剥ぎ捨てたいが、慈悲はなくならないだろう。ファッションはいらないが、美的センスは欲しい。身体を動かす喜びは残るのだろうか。記憶はあらかた消え去るのだろうか。
■1人で考えていても限界はある。願わくば少なからぬ人たちの光のジグソーピースを持ち寄って、次のバクトゥンに持って行きたいものを示しあい、朗らかに健やかに、みんなしてあれこれと話し合いたいものである。いらないものは何か?できるだけ身軽になって、向こう側で目にするものを楽しめるよう。語りえぬものに対してただぼくとつに沈黙するだけの哲学に囚われず、はみ出して未知を語ることも楽しい。
煩雑の中で生き、雑踏の中で悟る
- 2007.05.22 Tuesday
- ■日々の記録
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- by 小野満麿
■東京に行くと頭が痛くなるとか、気分が悪くなるとか、体調が崩れてしまうとか言う人は、20年以上前から少なからずいた。確かにそのような人はいるだろう。確かに遠くから東京方面を見ると、濁った大気の傘の中にすっぽり納まっている。様々な電磁波も半端ではない。しかし私は、実際に東京に住んでいる人やそこで働いている人たちのことを思えば、そのようなことを軽々しく口に出すことはできなかった。
■そこで生きていかざるをえない者がいるのに、自らの非力さや脆弱さをその土地のせいにする者もいないとは限らない。1度口に出すと2度目以降はすぐに自己正当化の言い訳に横滑りしかねない。私はその昔決心した。この大都市から私は逃げ出さずに生きていこう。ここで私は悟っゆくのだ…と。もはや昔の笑い話としてこう話しても、で悟ったの?という突っ込みはあるのかな。過去形でも完了形でもない。
■仕事を辞めて田舎や山の中に引っ込んで生きていく人たちもいた。実際に体調が良くなかったり、繊細すぎる感性の持ち主であれば、それも良い判断だったと思う。現在の私はもうその東京で頑張って生きる時代は終わっている。そして今思うのだ、あの頃の孤独と必死さがあったから今があるのだと。辛かったけれど悔いはない。だからこそこの今もまた、なおざりにせず真摯に生き抜いていきたいと切に思う。
■浅草に近い禅宗のお寺。窓を開ければ爽やかな風が入ってくる。空は曇天だが光化学スモッグもない。遠くで消防車のサイレンが鳴っている。今日は上野下谷神社のお祭りだ。1ヶ月ぶりの東京の空の下。私は田舎や離島に行って生きる誘惑に耐えた。多分そちらの選択をしても悔いはないと言うと思うけれど。自らの決断もとうに時効がきて、そして今改めて痴呆気味の意識で思うのだ。私は東京が好きだ。
■ここ東京には今でももちろん光は充分ある。絶海の孤島や南極に行っても地下深くに潜っても、地球規模の大変動の時代のようなので抜け駆けは許されない。もちろん居次元への単独逃避もまた許されない。ここで悟るのだ。他の誰とも分け隔てなくここで悟るのだという決心そのものが、既に1つの小悟であったりもする。自分自身と環境から逃げることなく能動的にそこで生きるという強い意志を今一度ここで。
(on 20070512)
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- 富貴の森温泉「床浪荘」 (05/31)
- 杞国の人の憂い、此今の杞憂 (05/30)
- ■惑星グリッドに関するメモ−04 (05/29)
- ■惑星グリッドに関するメモ−03 (05/28)
- ■惑星グリッドに関するメモ−02 (05/27)
- ■惑星グリッドに関するメモ−01 (05/26)
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