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南東北温泉巡りの旅(3日目)

20141130-01 ■つるの湯の感触を抱きつつ
 


■1■早朝に目が覚めて、窓の外を見ると人のいない「つるの湯」の建物が只見川の川霧に呑み込まれている。切り立つ渓谷も白い闇に霞んで見えない。今日は午前9時20分早戸発の只見線を下って会津川口まで行き、そこから代行バスで会津横田に行き、徒歩で大塩温泉の露天に浸かりに行くつもりだった。



■2■ずっと一人旅ならば大塩温泉の後は只見から小出に抜けてさらに温泉を巡り、上越鍼幹線で東京に戻る道もある。しかし明日は会津の野沢でましましさんたちと会う算段なので、実に時間がかかる只見線で引き換えし、夜遅くに会津若松に戻る必要がある。そこで潔く会津若松方面に戻ることにした。

     

■3■湯治棟の自炊室で朝食制作中の客に「お先に失礼します」と挨拶してから駅に向かう。早戸8時48分発会津若松行に乗って、終点1つ前の七日町で下車し、バスで気になっていた「大江戸温泉あいづ」という宿泊も可能な日帰り温泉施設に足を延ばすことにしたのだ。只見駅の静寂の中、霧と雲と水と…。


20141130-02 ■大江戸温泉物語あいづと駅前フジグランドホテル



■1■七日町駅で降りたら、妙におしゃれな駅舎だった。どうも半分が喫茶店になっているらしい。それにしてもどうも、会津若松の駅前よりも、こちらの駅前通りの方が色々なお店があるようだ。1時間に1本もない坂下(ばんげと読む)方面行のバスに乗ってふくしの家で下車。田んぼの中にでかい建物が。



■2■東京都の江東区青海にある温泉施設の会社大江戸温泉物語グループが、経営不振だった旧ウェルサンピア会津をリニューアルした日帰り入浴施設らしい。自動券売機で温泉と前売りバイキングセットで1280円とあるチケットを買う。温泉だけだと500円だ。コストパフォーマンスはかなりのものである。



■3■大きな内風呂と大きな露天風呂があり、その他サウナやジャグジーなども揃っている。内湯は循環と掛け流しの併用だろうか、湯船の縁から静かにオーバーフロウしている。露天の湯は循環でかなり疲れていた。午前11:30から午後2時までがバイキングランチだ。近隣から車でファミリーで訪れている。

■4■ランチは素材等を気にしなければお得感たっぷりだ。ファミリーで来て半日は楽しめる温泉施設だが、その値段設定には驚きだ。地元スタッフたちの思いやりも良い。結局2時半までゆっくり時間を過ごさせてもらい、再びバスに乗って会津若松駅に戻る。そのままフジグランドホテルにチェックインだ。

     

     

■5■フロントに行くと予約がないと言われる。よく調べると明日に予約されているとのこと。私が昨夜に眠くて間違えたらしい。慌てて今日と取り替えてというと、嫌な顔一つせず丁寧に処理してくれた。印象が大変宜しい。今日は飯を食い、一昨日と同じ温泉施設に浸かってからゆっくり休むことにしたい。













 

南東北温泉巡りの旅(その2)

20141129-01 ■再び会津若松へ

     

■1■一人泊も怖くなく、芦の牧温泉「新湯」旅館の一室で目が覚めると、外は雨。取り敢えず朝風呂に入ると、屋根を激しく叩く雨音。そういえば天気予報はノーチェックだが、温泉巡りに雨降りは想定していなかった。基本的に強固な天気男と自認しているが、チェックアウトすると雨は小降りになった。

     

■2■振り返ると、阿賀川の深い谷合いに沿って流れてきた霧が、今出たばかりの宿をドラマチックに飲み込んだ。雨は苦手だけれど、霧は結構好きだ。1時間に1本のローカルバスが8時20分ぴったりにやって来た。日本ならでの安心感に包まれながら、人や街並みや自然をずっと眺めているのも結構好きだ。




 
■3■芦の牧を早朝に出ても会津若松発の午前の只見線には間に合わない。只見川沿いに走るJR只見線は、上下ともに1日にわずか6〜7本のみである。取り敢えず早戸温泉だけにでも浸かりたいと電話してみたら、何と湯治部宿泊が取れた。喜んでいて、喫茶店でまたもや猫セーターを忘れるところだった。


20141129-02 ■会津若松日帰り温泉施設「富士の湯」



■1■JR会津若松駅に着いてから、次の只見線下りの発車時間13時07分まで2時間ほどあるので、日帰り温泉施設「富士の湯」に入って温まりながら時間をつぶそうと思った。それにしても駅から徒歩1分の立地条件。こんなところ以前からあった?…調べたら最近新温泉掘削に成功して営業開始したらしい。



■2■泉質は「ナトリウム・カルシウム−塩化物泉」で、多数ある浴槽のかなりの部分に源泉を用いている。湧出量は毎分106.6リットルだが、源泉61.2度Cの湯を一切加水せず、熱交換などで大切に温泉資源を用いている。黄金湯、真珠湯、信楽焼湯とか、壺湯にジャグジーと、テーマパーク的に充実している。



■3■しかもこんな駅隣りに無料駐車場500台を完備している。そして何より入場料が400円と、東京の銭湯代波で実にリーズナブルである。階上にある和風レストラン「湯あがり茶屋富士」の品揃えの値段もみな手頃で、昼から中ジョッキに3品ついて700円の晩酌セットや、100円のソフトクリームがイケている。

■4■色々驚きがある。朝の10時から夜の12時までずっとやっているのも、他の温泉宿の立ち寄り時間にはじかれても、取り敢えずゆっくりできるところがありがたい。広い浴槽は循環で湯が疲れている感じがするが、壺風呂のいくつかは湯量は少ないながらも掛け流しで、カルシウムと思われる湯の花がある。


20141129-03 ■早戸温泉「湯治部の湯」



■1■本日のメインイベントだ。先ずは只見線に乗り、早戸まで1時間40分余りの旅をする。実は憧れの只見線である。20年ほど前からずっと、いつか真冬の只見線の前線に乗りたいと思っていた。美しく水量の豊かな只見川に沿って、日本でも有数の豪雪地帯を走る只見線に対しては、私は鉄っちゃんである。



■2■今世紀になってからは、その路線沿いに質の良い温泉が複数湧いていると知り、温泉好きの憧れも重なっていて、何か久しぶりにドキドキしてしまった。そのくせ近年ではずっと只見線の会津川口−只見間が水害から復旧せずに普通で、バスで代行運転中だと知らなかった。もはやほぼ秘湯の領域である。

■3■さて早戸温泉「つるの湯」だが、1200年の歴史がある、源泉掛け流しの温泉である。飲泉も可能で、昔から天然薬湯温泉としても知られている。湯の色は濁緑土色で、見た目にも効力がありそうだ。そして只見川の美しい緑色の水面と重なるような露天風呂から、四季折々の渓谷美を眺める至福の時…。



■4■早戸駅に到着。下車したのは私一人。辺りにはお店や家が全然ない。というか、駅そのものがこれだけ?ちょっと心細くなる。気を取り直して、案内板に従って歩き始めると、すぐにトンネルだ。これが意外と長い。夜一人では私は通れないかな。トンネルを抜けると早戸温泉「つるの湯」まではすぐだ。



■5■まずは日帰り入浴施設の受付で湯治棟の宿泊手続きを済ませて、部屋に案内してもらう。清潔な部屋だ。眺めも良い。早速湯治棟の温泉に入ることにした。1200年以上湧出している薬湯。効き目のありそうな有り難い色合いである。こちらは日帰り施設と違い、ほとんど人が入らないので新鮮そのものだ。


20141129-04 ■早戸温泉「つるの湯」

     

■1■宿泊したのは湯治棟2階「竹の間」で、踏み込み1畳+6畳+床の間風板の間+窓際板敷き2畳程かな。現在の自炊湯治棟はかつての「つるの湯」であり、日帰り入浴メインの立寄り温泉施設は、新しくオープンした「つるの湯」のようだ。湯治棟の客はこちらを何度でも利用できるというシステムだ。

■2■只見川沿いにはこの手の温泉施設がほとんどないらしいが、素朴すぎず派手過ぎず、只見川の雰囲気とマッチした交換の持てる建物である。脱衣所から浴室に入ると、20人は入ることができるであろう長方形の内湯がある。窓越しの正面が只見川だ。熱い源泉は右手の湯冷まし槽を抜けて浴槽へ流れ込む。



■3■洗い場の間を抜けて露天風呂に出ると、水量豊かな只見川を真正面に見渡せる浴槽がある。詰めれば6人ほどは浸かれるだろうか。今日は特別なのだろうか、露天の方が内湯よりはぬるめだったので、ゆったり浸かり続けることができた。翡翠色に見える水面と緑黄土色に濁ったお湯とが絶妙な色合いだ。

     

■4■薬湯といわれ飲泉できるお湯を、備え付けのカップに注いで飲んでみる。薄めのダシ汁的な土類系の味である。ゆったり流れる川面と、ぐんぐん流れ行く雲と、時折風にそよぐ植物と、風景を眺め続けて動かない人間。川霧のような雲が低いところを流れている。他の季節はまた異なる絶景なのであろう。

■5■シャンプーやボディソープも完備されており、只見川を眺めることができる休憩場所もゆったり目である。ボタンを押せば出て来るお茶の機械もあり、従業員の方々の応対も好感が持てる。湯治棟には有り難いが、すぐ横にカウンターだけの食事処があった。屋形船もあるようだしまさに多角経営である。



■6■何はともあれ、ずっと入りたかった露天浴槽から只見川とばんしゅうの景色を見ることができたので今夜は満足至極である。車があれば、この只見川添いにある他の温泉も巡ることができるのだが、まずは明日の計画を練ることにしよう。いずれ遠からぬうちに再訪できればいいのだけれど。同行者募集!

■7■ここ十年ほど憧れていたこの湯にようやく入ることができたのだが、どうもいろいろ以前とは様変わりしたらしい。金山町は結構でかい。こんな景色を見ていると、何か遠くに思い出しそうなものがある。私の母方の田舎も新潟県柏崎市で豪雪地帯。意識できなくてもそれはここに確かにあるのである。













 

南東北温泉巡りの旅(その1)

20141128-01 ■磐梯熱海温泉「湯元元湯」





■1■磐梯熱海温泉の共同湯「湯元元湯」。その辺を掘れば湯が出るようなリッチな温泉地でも、最近はその利権争いなどを防ぐためにも共同管理して一括給湯している温泉地が少なくない。ここ、磐梯熱海温泉も管理された多数の源泉を各宿に給湯しているらしいのだが、ここ「湯元元湯」は別系統の源泉だ。





■2■地元の共同湯だが、旅行者も500円払えば入湯可能だ。もちろん地元の人たちが大切にしている施設だから、お湯にも人にも敬意を払って、入らせていただくという気持ちでお願いした。それにしても私は裏道から回ったので、図のような鄙びというより遺跡のような絵づらに先ず出くわして揺らめいた。



■3■しかし聞いていた通り、湯は本物で湯量も贅沢極まりない掛け流しである。この源泉は30度Cと低く、それを大きな浴槽に惜しみなく投入するので、湯船の縁からまんべんなくオーバーフロウしている。隣りに加熱された温泉の湯船が1つあり、これと交互に入ることで心身共に活性化されるようだ。


20141128-02会津東山温泉「庄助の宿・瀧の湯」

     


■1■会津東山温泉「庄助の宿・瀧の湯」。会津の花井観光には一瞥もくれずに、会津若松駅12:15発の、東山温泉を通る市内循環観光バスの「あかべえ」に乗り込む。どこで降りても210円だ。12:30に東山温泉駅という停留所に降り立ち、早速観光案内所に。そこでようやくお昼から立ち寄りOKがないと知る。





■2■それでも少し戻ったところにある「庄助の宿・瀧の湯」が12:30から日帰り温泉を受け入れているので、電話で予約してから徒歩で出向く。とこでこの庄助は、言うまでもなく「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、それで身上つぶした」と、民謡「会津磐梯山」の囃子詞唄われるあの人である。高級至極な宿だ。

     

     

■3■広くて清潔な内湯も外湯も、他には誰もいない完全独占状態である。1200円で手に入った、温泉好きにはたまらないシチュエーションだ。特に露天にある「庄助の酒風呂」というカマ風呂空の眺めは、瀧の湯という名前がなるほどと思わせられる。紅葉の最末期と重なって、ずーっと長湯したくなる。




20141128-03 ■会津東山温泉「原瀧」

     

■1■会津東山温泉「原瀧」。観光案内所の人に、最近では13:00〜15:00しか外来入浴を受け入れていないかもと言われ、ちょっと心配しつつ電話で確認したら、20:00までやっているとのことで、安心して日帰りをお願いする。途中でちょっとだけ寒さしのぎに…というよりのぼせ覚ましに、足湯につかった。

     



■2■「原瀧」の泉質も硫酸塩泉なんだけれど、さほど強烈なものは感じさせない優しいお湯に感じる。ちょうど大きな露天から滝の流れがよく見える絶好のロケーションだ。東山温泉に「瀧」の文字が入っている温泉が多いのが謎だったのだけれど、実際に真ん中を流れる湯川には多くの滝があるからだった。

     

■3■こちらの温泉もまた完全に独り独占状態だったのでゆったりしていたら、途中から客が入ってきて湯船の画像をちゃんととり切ることができなかった。そのために一部、この宿の公式HPから借用してきてある。温泉と川。水と火は相克しあうものではなく、合い和合して温泉を生み出すものなのだなあ。



20141128-04 ■芦の牧温泉「芦の牧プリンスホテル」



■1■本日の宿をどうするか迷っていて、会津若松の駅のそばに安い宿を見つけたのだけれど、ほぼ同じ値段で芦の牧温泉の中で素泊まり10畳というものがあった。どうせ泊まるなら温泉宿でしょうと思い、こちらをネット予約した。少し温泉街のはずれにあるので、暗くなると怖いかもと早目のバスに乗った。



■2■午後4時にはもう芦の牧温泉に到着していたけれど、さすがに6時に到着すると言っておいて、素泊まりでちょっと心苦しい。しかし午後5時で立ち寄り入浴はほとんどが終了してしまってた。しかたなくバスを降りてすぐそばにあった芦の牧プリンスホテルに飛び込み、立ち寄り入浴をさせてもらった。

     

■3■快く立ち寄りさせてもらって文句は言えないけれど、夜になって暗い浴室や露天はちょっと心が滅入る。自撮りしていても粒子が荒く暗く映るし、まかり間違えて人間型ゲシュタルト的にヘンなものが見えるようなものを撮影したくもないし…とうだうだしているうちに客が入ってきたので数枚撮りのみ。


20141128-05 ■芦の牧温泉「新湯」



■1■芦の牧温泉「新湯」。会津若松から駅そばにある大きなスーパーで牛飯弁当を買って、15:50にバスに乗る。会津若松から会津バスで50分ほど。直通だけれど本数はそう多くない。着いたらもう暗かった。芦の牧プリンスホテルで暗めの温泉に入ってから宿に向かう。温泉街から阿賀川添いに数百m歩く。

     

■2■街灯がない真っ暗な道だ。曲がりくねていて、夏の相撲神社の先の真っ暗な道を思い出した。そして初めて、今日は温泉宿に一人で泊まるのだということに気が付いた。案の定、到着した「新湯」という温泉宿は、他に客がいないのかもしれない。まあ私は色々守られているからと自分に言って怖くなる。

     

■3■部屋に通されると、炬燵と布団がもうセット済みだ。10畳和室で、湯量豊富な温泉付きで素泊まり3900円。安すぎるのでいわくつきの?とふと思ったが、隣りがボイラー室その他で機械音などがする部屋だからのようだ。温泉に入る。ここの源泉は60度と熱いけれど、加水を極力抑えていると書いてある。



■4■浴室には誰もいない。内湯に足を突っ込むと、案の定超熱い。仕方なく露天に回ると、ちょうどよい温度になっている。湯量は半端なくあふれている。温まってから内湯に戻って、据え付けてある草津温泉のような湯板でかき回す。すると不思議なことに入れる温度になった。裏で調節してくれたのかな。



■5■部屋に戻っても一人。温泉宿の一人投宿は温泉好きの宿命でもあるから、ビビッてなぞいられない。でも今夜はずっと電燈つけっぱなしていると思うな。それにしても明日のプランも考えなくて他はならない。本当はいい湯につかりすぎて、とってもゆっくり眠りたいのだけれど。ああ、もう10時過ぎか。












 

久しぶりに空間移動中



■東京ヌーソロジーのククチャー会場に向かうべく、現在名古屋から新幹線に乗って上京中。12月上旬の奈良巻向界隈での「強化合宿」に関しての打ち合わせも、参加者の一部諸氏によってなされるものと思われる。当地境内のモミジの葉が赤くなるころに再集合の約束をしたのだが、こんな遅い時期だとは。
 

■その前の週であろう今月末から、会津界隈の温泉を一人で攻略しようと画策中。只見川に沿って走るJR只見線沿いにある奥会津・南会津あたりの温泉群は、一部温泉フリークにとっては涎垂るる憧れ。かけ流し当たり前、多数の人が訪れにくい土地柄、炭酸泉的な緑色の濁り湯がどばどば。たまりませぬ。
 

■その後、来月頭にはましまし氏と野沢というところで待ち合わせして、自由に使ってもいいという現地の校舎か建物を実際に見聞するのにつきあう。そしてその後は裏磐梯に移動して、こびっとはうすを訪れ、さらには烈&晴とも再会して、裏磐梯ロイヤルホテルにも宿泊して、あわよくば雪見風呂の算段だ。
 

■会津大塩にある大塩温泉の民宿たつみ荘の、春の雪解水で只見川が増水した時の1か月だけ出現するという、川っ縁の露天風呂。調べたら今は時期でないけれど、別の源泉から湯をどんどん注入して入れるみたいだ。温泉施設が台風などで増水でやられて修理中らしい。今回は行けるかなー。あこがれの温泉。
 

■画像はネット上()から借用した画像。どうですか、このすぐ下は緑色した只見川。ぬるめの炭酸泉で、炭酸ががぼがぼ湧いています。昼間でももう超寒そうだけれど…。
 

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)「ちゃっぷの温泉・ハイキングブログ」より借用させていただきました。 http://blog.livedoor.jp/chapman2/archives/2010-04.html












 

 

月−地球間に各惑星を並べてみる



■1■ブログのコメントで、友人のふうさんがTwitterで回ってきた情報として、「太陽系の惑星のうち地球を抜いた7惑星が、月と地球の間にほぼぴったり収まる」ということを教えてくれた。この着眼は意外だったが、確かにありそうな気がする。鵜呑みにするわけにはいかないので、確認することにした。

■2■取り敢えず太陽系の7惑星の赤道直径を足してみた。水星(4879.4km)+金星(1,2103.6km)+火星(6794.4km)+木星(14,2984km)+土星(12,0536km)+天王星(5,1118km)+海王星(4,9528km)の総和は38,7943.4kmとなる。地球と月の間の平均距離は38,4400kmだから、正味3543.4kmのオーバーとなってしまった。

■3■地球軌道の遠日点の405,495km(近日点は363,304km)を考えれば難なく収まる。しかし待てよ、土星は確か自転によって極よりも赤道部分が膨らんだ扁平状になっていはずだ。その直径差はほぼ12,0536km:10,8728kmだ。なるほど、確かにこの画像のように縦並び一直線にすると8264.kmを余して収まる。

■4■他の木星・天王星・海王星も若干極直径の方が小さいが、取り敢えずこの数珠つなぎ的な縦並べにして入れると、さらにメインベルトとエッジワース・カイパーベルトの準惑星ケレス(952.4km)、冥王星(2304km)、ハウメア(1960km)マケマケ(1502km)、エリス(2400km)まで入れ込む余地がある。

■5■改めて表現しよう。月と地球の間は、太陽系の7惑星(水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星)、さらに準惑星のケレス・冥王星・ハウメア・マケマケ・エリスが、数珠つなぎの縦一列にほぼぴったり収まる距離になっている。これもまた単なる偶然として無視しがたい美しさを感じさせる。

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地球と月の間の平均距離は38,4400km

★惑星
水星(4879.4km)
金星(1,2103.6km)
火星(6794.4km)
木星(14,2984km)
土星(12,0536km)
天王星(5,1118km)
海王星(4,9528km)
総和は38,7943.4km

★準惑星
ケレス(952.4km)
冥王星(2304km)
ハウメア(1960km)
マケマケ(1502km)
エリス(2400km)













 

無意識の在りか



■1■意識は合理的な思考と感情の在りかであり、無意識は非合理的な思考と感情の在りかなのだとフロイトは言った。私たちは思っている以上に、物事の決定は無意識の思考によってなされている。しかし今日の認知心理学者たちは、実際の人間心理はそれほど明確に二分化されるものではないと考えている。

■2■カーネマンは思考を「自動的」と「制御的」の2つに分けて考えている。前者は意識的認識の外にあり、必要なのは単純な刺激だけで熟考や計画性を伴わず、素早く効率的である。後者は逆に、意識的思考を意図的に、比較的ゆっくりと行う必要がある。両者は補完し合うが、時には対立することもある。

■3■行動主義心理学者のスキナーは、人間の活動は周囲の環境で見聞きしたもの、匂いや触れたものに完全に支配されていて、意識的な意図は何ら役割を果たしていないと主張した。その後、環境のきっかけによって直接誘発されることはないという考え方に反駁された。しかし双方ともに行き過ぎであろう。

■4■人間には生まれながらにして、他人の感情表現や身体的なジェスチャーや、体の姿勢などを模擬する傾向がある。これは乳児の時から観察されることであり、音名でも会話をしている時、相手の身振りや姿勢を無意識に真似ていることがある。これは「カメレオン効果」として知られている現象である。

■5■無意識の模擬は他者に共感する気持ちを培い、互いの間に親密さを生み出す社会的な行動でもある。この傾向は単なる表情の模擬を超えて、思い出しただけでもその人の特徴的行動を真似てしまうことすらある。しかしそれは無意識に起こるので、自分たちの行動がどのように影響されたかに気付かない。

■6■「身体化された認知」の研究分野によると、物理的な行動や感覚はそれらに比喩的に関連付けられる心理状態を引き起こす。熱いコーヒーカップを持っていた人は、アイスコーヒーを持っていた時より、他人について「より暖かく寛大で、より好意的な印象を抱いたというベタ過ぎる実験結果が出ている。

■7■物理的な経験が無意識の内に判断や行動に影響を及ぼす。交渉時に硬い椅子に座らせると、柔らかい椅子の時より頑固で妥協しにくい。ごつごつした手触りの物を持たせると、人との出会いがぎこちなく、上手くいかないと判断しがち。無意識の内にほぼ全てを大雑把に判断しがちであることが分かった。

■8■心とは氷山のようなもので、意識を水面上の部分とすると、その下には大きな無意識層の氷塊があるとフロイトは言った。最近の述語的日本語の捉え方を1つ捩って推し進め、水面を個人とその環界の界面とみると、はみ出した心と無意識は、その存在場である空間側にあると表現することもできまいか。













 

誰にもある共感覚の意識化



■1■聴覚・味覚・嗅覚・触覚はそれぞれ別個の知覚領域を占めていると考えられてきた。しかし最近の脳科学の進歩により、人間の感覚系は従来考えられていたより深く相互に補い合い、脳の広い範囲に関わっていることが分かってきた。

■2■世の中にはそれぞれの数に対応する色が見えたり、ある音高を耳にすると匂いを感じたりするような人がいる。いわゆる「共感覚」の持ち主である。これらは非常にまれなケースであり、時には聖なる超常能力として、また時には一般の知覚認識から逸脱した、神経系の異常者であるとも考えられてきた。

■3■しかしここ数年、神経科学者はこのようなメカニズムの一部を、全ての人間が持っているのではないかと考え始めている。脳は1つのインプットを別の感覚のために代用することができ、また常に情報を多重化している。「目で聞き、耳で見る」という表現が、単なる比喩異常のリアリティを持っている。

■4■Daniel Kishという米国人は1歳の時に視力を失ったが、自分の舌で素早く鋭い舌打ち音(クリック音)を出し、その反響から周囲の状況をかなり正確に把握できるようになった。これに順じた反響定位の実験で、参加した視覚の正常な被験者も好成績を収めたという内容の研究が、2011年に発表された。

■5■白ワインを赤く染めると、一流のテイスターでも嗅覚を狂わされる。正常人でも特定の音によって匂いの感度が上下するし、唇の動きを見ることで単語の聞こえ方が変わってしまう。人間の感覚は想像する以上に様々な情報をやり取りし頻繁に協力している。程度の差はあるが共感覚は誰にでもあるのだ。

■6■数字に特定の色が見えたり、ある音高を聞くといつも同じ匂いを感じたりする人はいる。そしてそうでない者は、自分とは別個の異常知覚者であると考える。だがそのような共感覚を無意識下ではみな持っているという可能性もある。双方を意識的に体験することが可能になる日がいつか来るのだろうか。

■7■私たちは様々な感覚を別個に体験していると思いこんでいるが、脳は多数の感覚情報を、意識的には観察できない形で同期させ、関連付けて外界を認識把握しているのである。その無意識という言葉で括られている、いまだ未知だが確かに存在する領域に対し、敬意を払いつつ探求していかねばなるまい。















 


不思議を敬い未知を愛する



■1■最近は猫が何度も死にかけて入院したり、親族が緊急入院したり他界したり、また自分自身も原因不明の激痛に悩まされたりしている。そういう時代なのかも知れぬ。しかし全て時代や世相のせいにするのは間違っていよう。ずっとそうだっのだが、注意がそちらに向いていなかったということもあろう。

■2■今日会った人が明日はもう会えなくなっていたり、眼前の風景が目を話している隙に跡形もなく消滅することもあるだろう。今までの意識以上に丁寧に生きよう。丁寧に生きるとは、自他に対してより繊細に生きるということだ。そんなに気を使っては早く老いる?いやそれが若いという態ではないか?

■3■安易な予想が簡単に覆される世界に不安を感じるか、より興味を持って臨むかだけでも、すでに眼前での経過や結果に大きな違いが生じてくる気がする。未知なるもの全てに敬意を払い、より細やかに接しようとすることは、すでにそれを愛しているに近い。過ぎてから愛していたことを知るのとは違う。

■4■それでも指間から愛しい時の砂は零れ抜けていくけれど、その愛しさを知らぬままでいることとは大違いだ。意識するとはそういうものだ。子供の頃世界はどれだけ未知と不思議に満ちていたことか。そして世界は今でも未知と不思議に溢れかえっているという事実に、改めて目を見張る道筋にある未来。












 

ホワイトボードに描かれた文字群



■内惑星10進法で10に相当するものを探していて、金星会合周期584日の半分、つまり合→衝、衝→合の期間(つまり内合→外合、外合→内合、もしくは地球暦的に言えば結び→開き、開き→結び)292日に思い至った。月の10朔望周期295日とは3日、誤差1%である。

■これを元に外惑星まで見直そうと思って、ホワイトボードにメモしていったら、外惑星は内惑星と同様に月の朔望周期の(4×260=)1040倍で自然数の1,2,3…と捉えることができると分かった。しかしその先を書き込もうと思っても、あまり書き込む余地がもうない(トホホ…)。

■これは頭の中にあるものを恥から少しずつ描いていったものだが、ある程度描き終わってから、このようにホワイトボードに淡々と数の比などを無言で黙々と書き込んでいくというパフォーマンスもアリだなと思った(笑)。

■お昼過ぎに愚妻と姪っ子と共にランチを食ってから、家に戻って書き始めたのだが、気が付いたら夜の7時過ぎになっていた。内容の一つ一つよりも、なんかこう点描の1個1個を心を籠めて打っていくのが心地よかった。

■合宿レクチャーではこのようなことを、プロジェクターで1つ1つ話ながら展開していくつもりだ。今回は無理だけれど、話をしながら体を動かしたり、歌うような声を出したりも十分アリだと思う。

■何か最終的には、伝えたいことがホワイトボードや紙の上に物を描くということそれ自体で伝わるような、そんなところに行けたらいいと思う。絵づらにはいろいろ書いてあるが、目に見えないところが伝わったら嬉しいなあ。

■今日は地球暦を何年も前からのバージョンをみんな引っ張り出してみてみた。地球暦の「結び−開き」のデータが非常にありがたい。

■内惑星で月の上の1日(1朔望周期)をベースにして、1,2,3,4…と見たが、外惑星もそのちょうど(4×260=)1040倍で1,2,3…となっているということが分かった。若干の揺らぎはあるが、これは今日の個人的なうれしい発見だ。

■たかが数と文字の寄せ書きなのだが、個人的にはとても楽しく面白く、そして新しい発見があった。これからも本当に好きなことばかりをやり続けよう(^^)。

■天王星が1キンを1日でなく1朔望周期にしての、直角90度ごとに1ツォルキンの4ツォルキン1040キンというのは美しい。天王星の公転周期84年、現今の日本人の平均寿命、春夏秋冬、地球暦的な受胎期間の42週間、いろいろ位相が揃ってきた。

■サイマティクスも惑星の倍音と共に、月の周期のケースも色々見てみたい。あと肉声も。まあいずれゆっくり。私も作りたい。

■数を一つ一つ丁寧に、1,2,3,4…と数えることの大切さと面白さが、私は本当に好きなんだなあと思う。このような態を、Number number(ナンバー・ナマー…数にしびれる人→数痴人)と呼んでいる(^^)。













 

6,7,8について



■1■数そのものについて精査すべく、片手で事足りる自然数、つまり1,2,3,4について少し詳細に見てみた。そして左右対称でもう片方の手の指については、さほど詳しく見るつもりはなかった。しかし幾つかのジャンルでの連続する3数6,7,8について、相似的な構造に気が付いたので見直そう。

■2■上代和語の数詞「ひ、ふ、み、よ…」の中に2倍進法的な構造を見たが、1→2の<Hi→Hu>、3→6の<Mi→Mu>、4→8の<Yo→Ya>と同じ子音を用いられているが、これらは「50音図」にハ行・マ行・ヤ行すなわち第6,7,8行目の音である。そして10まで行って0<Rei>ラ行9行目が出てくる。



■3■また正6面体を入れ子にして、その接球を介してのプラトン立体の各体積比を整数で見たが、中接球を共有させた正6面体と正8面体の相貫体の体積比は3:4であり、現れた面数は倍の6面と8面であった。またこの正6面体と正8面体の相貫体はイメージとして7であり、実際の体積比は9となる。



■4■原子番号1と2の水素とヘリウムの原子量は1と4である。また原子番号3と4のリチウムとベリリウムの原子量6と8でなく7と9である。原子番号が6,7,8の炭素、窒素、酸素の原子量は倍の12、14、16である。遺伝に重要なDNAはこの3元素と水素、及び原子番号15のリンとから構成される。



■5■月の上の1日(1朔望周期)を基本の1とした内惑星諸周期において、3は水星の公転周期88日であり、4は水星の会合周期116日であった。倍の6は水星上の1日である176日であり、8は金星の自転周期243日と公転周期225日の平均234日、もしくは金星と木星の会合周期237日である。7は見当たらない。



■6■6と8の和は14であり、その倍は生命周期の28となる。6と8の3角数の和は99であり、7の3角数は28である。6と8の2乗の和は完全なる数100であり、差は28である。6と8の3乗の和は728であり、1年52週364日の2倍となる。6と8の3乗の差は、2乗で見た和100と差28の積の2800となっている。

■7■名無し数の7を間に挟んで、1×2×3×4×5×6=720であり、8×9×10=720である。720は360の2倍だが、これに7を掛けると5040で、プラトンが理想的な都市国家の戸数と言及した数である。7は10進法1〜10の中心数でもある。7曜日・7神・7芒星・7惑星は原始ミトラ教で言明されていた。












 

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