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貧乏揺すり考
- 2015.08.08 Saturday
- ■身体について
- 22:26
- comments(2)
- -
- by 小野満麿
■1■気分転換にコメダ珈琲店に入った。すぐ隣りのオジサンが貧乏揺すりをしていたのが視界の端に入った。自分の手で視野を少しだけ遮ればよいのだが、他人の貧乏揺すりが、一方的な無意識的加虐の暴力のように感じるのは私だけなのだろうか。自分の生命周期や諸振動と不協和だからなのだろうか。
■2■他人の貧乏揺すりは音ではないが、不快な振動に似ている。視覚的に遮ればなくなるので、もちろん聴覚的不快ではない。しかも作為的ではなく、他者に指摘されるまで気づかぬまま、無意識に癖としてやっていることが多い。多くの場合に悪癖だとされるのは、やはり他者の目からは不快だからだろう。
■3■名称の由来には諸説ある。貧乏人が寒さに震える様からとか、高利貸しが貧乏人から取り立てる際に足を揺することが多いからとか、江戸時代には貧乏神に取り付かれると言われたからとか、高貴な人からは貧乏人がせかせか動く様のようだからとか、諸説あるが決定打はない。つまり分からないままだ。
■4■自己他者問題でもある。自分が一人でする分には特に問題ではない。そもそも他者のこの動きに名前をつけているのは日本のみである。英語でもknee shaking(膝揺らし)、leg shaking(足揺すり)、Tapping unconsciously(無意識的足揺れ)、nervous knee-shaking(イラつき膝揺すり)…などなど。
■5■knee jerk(膝蓋腱反射)などと医学用語と同義語で表現されることもある。しかし名前がないだけでそのような動きはないわけではない。ロシアなどでは行為自体が「悪いマナーである」とされている。いつでもだれでも、広い寛大な心で、他者の震動を優しく受け止める余裕があるとは限らないのだ。
■6■貧乏揺すりが激しいのはかなりのマイナス評価だろう。無意識的な自己調整なのだから、他者が不快な感じていると分かったら止めるのではないか。不快感を溜め込みつつ我慢するより、「ヘビメタ的ビート強烈」とか「内的ロック魂漏れ出てますよ」とか、その場でやんわりでも伝えてあげられたなら。
■7■もちろん貧乏揺すりがストレス解消の一端になってるのであれば、自禁するのではなく、一人きりの時に意識的にでも思いっきりすれば良いのではなかろうか。いっそこの癖を逆手に取って周囲の人と話し合っての「貧乏揺すり震度選手権」とか、「貧乏揺すり発電機」の発明とかもあるかも知れない。
■8■原因も突発的に脚の前後の筋が交互に収縮伸張を繰り返すためとか、下半身の血流停滞解消の反射だとか、過接種カロリーの本能的消費とか諸説ある。心理的圧迫で不安や心配や苛立ちを抱えていて、無意識にそのストレスやフラストレーションを解消しようとして体に表れる一種の回避行動でもあろう。
■9■専門家の指摘では、不安や恐怖や欲求不満を抱えがちな傾向があり、見栄っ張りだったり、気が小さかったり、暴力によって発散させようとするなど、キレやすいタイプも少なくないという。勿論、全員がそうではないとは思うけれど。この名称を変えても、この癖を良い印象に変えるのは難しいだろう。
■10■比較的男性に多く表れる貧乏揺すりは、女性が嫌う男性の仕草で常に上位にくる仕草らしい。女性は服装やマナーなどから、自分の脚に意識を向けたので、無意識の行動が脚にも表れにくいと言われてきた。しかし今や社会進出をし、ストレスを抱える女性たちにとってはひと事ではないのかも知れない。
■バッキーボール死体蹂躙事件■
- 2015.08.07 Friday
- ■猫
- 22:09
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
猫々ハウスで寝落ちして、朝家に戻ってきたら床一面に綿棒が…。昨日片づけたはずのバッキーボールの死体が引きずり出され、さらにバラバラに解体されているぅ〜っ!…ってショックも冷めやらぬまま、神悪魔の白いのと黒いのがまた暴走族してて、眼前でさらなるマグロのように解体ショーが展開されていくーっ。
どうもチューチューキャッチからひんむかれたウサギの皮破片とか、ペットボトルのキャップとか、その時々のブームアイテムを2匹で追い回している間にかつての綿棒多面体が引っ掛かりまくってバラけ続けているようだ。この家の中で綿棒多面体を制作するのはやめた方がよさそうだ。猫々ハウスを作業場にしようっと。
■バッキーボール殺人事件■
- 2015.08.06 Thursday
- ■猫
- 12:39
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
朝、猫々ハウスから戻ると、床の上に無残な姿で綿棒多面体のバッキーボールが転がっていた。これは今月末、横浜で綿棒多面体ワークで作ろうと考えていたバージョンのものだ。
15年前に制作して以来、義母の家に飾っておいたものだが、今回の横浜でのために構造などを再チェックしようと手元に戻し、今日から細部を見て行こうと思っていたものだった。
犯人の目星は付いている。かつても似たような事件が多発した時期があった。そう、犯人は仔猫!綿棒多面体の天敵である。しかし現行犯逮捕以外は不可能なので、待つことにした。
犯罪者は再び現場に戻るという鉄則。待つこと数分、来たっ!まずは白系のウリ、続いて別方向から黒系のカイ。やっぱりおまえらかっ。ただ傍観しているかつての犯罪者ミカン。
近づいて行って、現行犯逮捕の瞬間を待っていた。すると逮捕の手を瞬時にすりぬけて、再び2匹の残酷殺戮者たちがソッコーで多面体を蹂躙する。あああ、再生不良性多面屍体にっ。
ひぃぃぃーっ。空気を切り裂く私の声が空しく残響する真夏の朝である。
とある山荘日記
- 2015.08.01 Saturday
- ■温泉と旅行
- 13:50
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
山荘日記(1) 神は全て全知全能とは限らない
■1■この山荘の名前は「つかのま庵」と命名されている。朝日と共に起き、自宅に引いてある温泉に浸かり、そのまま大町が見下ろせるテラスに出て涼む。風に身を任せているうちに寝落ちしていたことに気付くのが、まだ8時前。眼下の高瀬川の流れの音と、蝉の鳴き声が混ざって世界を見たす音の洪水。
■2■再び温泉につかり、そしてまたテラスで涼む。これを何度か繰り返しているうちに、もうそろそろお昼かな…と思って時計を見ても、まだ10時前。束の間の中に永遠を見ることはよくあるけれど、しょっちゅう永遠の中に束の間を見る思いをしてしまう、この山荘の名前は「つかのま庵」なのである。
■3■多才でものエネルギーに満ち溢れてはいるけれど、あれもこれもと興味が分散しすぎて、1つことを成し遂げられないような人がいる。一見無能者か厄介者と見られがちな人の中に、ましましさんは時として「神」をみる。強烈な力を安易に開放しないよう、内部で拮抗させ平衡化して生きている人。
■4■ちょっとバランスを崩せば爆発的活力や才能がほとばしり出るのだが、目的も方向性も定まらないエネルギーは周囲に対しても迷惑千万だから、普段はそれを内部で相殺させて何もないようにしている人。拮抗させることで万能は潜在のまま無能にしておける。つまり「全知無能の神」というわけだ。
山荘日記(2) 上から目線は物理的自明の理?
■1■この山荘の標高は888mである。早朝に普段から見下ろしている平野部の信濃大町に、車で降りていくことになった。物理的にはそのまま正しいのだが、「下界に降りていく」というフレーズを口にした後、それでもギャグのように「あ、上から目線ではなくて」と、つい自己注釈を入れてしまう。
■2■愉快な母子と共に木崎湖まで車で行くことになった。平野部に降りてきても、標高は700メートルくらいだ。そして賢い少年イッチーが東京スカイツリーの高さは634メートルだよねと言う。山を降りてきてもまだスカイツリーよりも高いのだ。上から目線ではないけれど、ちょっと笑いのツボである。
■3■私は麦わらの帽子とちょいネィテヴアメリカン的な絵柄のTシャツを着ていたのだが、少年は私のことを「巨大少女マロか」と言った。「魔法少女まどかマギカ」というアニメがあるらしい。私の髪が長いので、がたいが大きい女の人っぽかったかららしい。…なんだよ、巨大少女マロカ」って(笑)。
■4■巨大少女でもねーし、ゲイでも、おかまでもないけれど、まあ最近は都合の悪い時はボケ老人応対に切り替え可の、おばあちゃんっぽい爺さんキャラ(エロ仙人的イメージ含む)で売っていこうと思っている矢先なので、まっいっか。この母子に「仙人少年イッチ」「おかみ少女ユッキ」の名を送る。
■5■全てを操作する山荘の主は、「上から目線人ヒデキング」となる。いくら山上から下界を見ているとはいえ、「目線人」ってもはや「仙人」じゃなくなっている(笑)。今日はこれからましましさんの個展の穂高のギャラリーに戻るつもりだが、3日に何人の人とここを再訪することができるのだろう。
■1■この山荘の名前は「つかのま庵」と命名されている。朝日と共に起き、自宅に引いてある温泉に浸かり、そのまま大町が見下ろせるテラスに出て涼む。風に身を任せているうちに寝落ちしていたことに気付くのが、まだ8時前。眼下の高瀬川の流れの音と、蝉の鳴き声が混ざって世界を見たす音の洪水。
■2■再び温泉につかり、そしてまたテラスで涼む。これを何度か繰り返しているうちに、もうそろそろお昼かな…と思って時計を見ても、まだ10時前。束の間の中に永遠を見ることはよくあるけれど、しょっちゅう永遠の中に束の間を見る思いをしてしまう、この山荘の名前は「つかのま庵」なのである。
■3■多才でものエネルギーに満ち溢れてはいるけれど、あれもこれもと興味が分散しすぎて、1つことを成し遂げられないような人がいる。一見無能者か厄介者と見られがちな人の中に、ましましさんは時として「神」をみる。強烈な力を安易に開放しないよう、内部で拮抗させ平衡化して生きている人。
■4■ちょっとバランスを崩せば爆発的活力や才能がほとばしり出るのだが、目的も方向性も定まらないエネルギーは周囲に対しても迷惑千万だから、普段はそれを内部で相殺させて何もないようにしている人。拮抗させることで万能は潜在のまま無能にしておける。つまり「全知無能の神」というわけだ。
山荘日記(2) 上から目線は物理的自明の理?
■1■この山荘の標高は888mである。早朝に普段から見下ろしている平野部の信濃大町に、車で降りていくことになった。物理的にはそのまま正しいのだが、「下界に降りていく」というフレーズを口にした後、それでもギャグのように「あ、上から目線ではなくて」と、つい自己注釈を入れてしまう。
■2■愉快な母子と共に木崎湖まで車で行くことになった。平野部に降りてきても、標高は700メートルくらいだ。そして賢い少年イッチーが東京スカイツリーの高さは634メートルだよねと言う。山を降りてきてもまだスカイツリーよりも高いのだ。上から目線ではないけれど、ちょっと笑いのツボである。
■3■私は麦わらの帽子とちょいネィテヴアメリカン的な絵柄のTシャツを着ていたのだが、少年は私のことを「巨大少女マロか」と言った。「魔法少女まどかマギカ」というアニメがあるらしい。私の髪が長いので、がたいが大きい女の人っぽかったかららしい。…なんだよ、巨大少女マロカ」って(笑)。
■4■巨大少女でもねーし、ゲイでも、おかまでもないけれど、まあ最近は都合の悪い時はボケ老人応対に切り替え可の、おばあちゃんっぽい爺さんキャラ(エロ仙人的イメージ含む)で売っていこうと思っている矢先なので、まっいっか。この母子に「仙人少年イッチ」「おかみ少女ユッキ」の名を送る。
■5■全てを操作する山荘の主は、「上から目線人ヒデキング」となる。いくら山上から下界を見ているとはいえ、「目線人」ってもはや「仙人」じゃなくなっている(笑)。今日はこれからましましさんの個展の穂高のギャラリーに戻るつもりだが、3日に何人の人とここを再訪することができるのだろう。
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