一定期間更新がないため広告を表示しています
三谷温泉「ひがきホテル」と舘山寺温泉「ホテル鞠水亭」
- 2016.03.31 Thursday
- ■温泉と旅行
- 23:00
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
■愛知県三谷温泉「ひがきホテル」
■1■3月末の小旅行として、今日はまず西暦700年頃に僧行基が発見したと伝えられている、三河湾の三谷温泉を攻めてみた。愛知県で訪れていなかった千年温泉である。最初にカーナビの案内音声を聞いてハッとした。「ミャーオン泉」と聞こえて、猫の鳴き声っぽいのである。
■2■泉質は1kg中に陽イオンはNa+が1017mg、Ca2-が1359mg等、陰イオンはCl-が3575mg等残存物質が6313.3mg/kgと非常に濃いカルシウム・ナトリウム−塩化物泉だが、残念なことに湧出温度が31.5度Cと低いので、加熱・消毒・循環である。宿には他にも平成10年に湧出した、アルカリ性単純泉もある。
■3■しかし外来入浴で入れるのは「曙光の湯」という露天風呂だけであり、バスタオル・フェイスタオル付きで1500円と少し高い。まあそれでもフロントの好ましい態度や、湯をほぼ独占できたということもあり、三河湾を遠望するロケーションを、咲き始めの桜込みでゆったり満喫できたのでよしとしたい。
■4■ここの露天は阿蘇の地獄温泉の「仇討の湯」のように、一段上の女露天から男の露天浴槽を見下ろせる構造になってるので、やはり1人で独占状態だった愚妻が下の男湯を見下ろしてシャッター切っていた。これ、私以外の人だったらヤバいからね。画像では霞んでいるけれど、三河湾も清々しかった。
■静岡県舘山寺温泉「ホテル鞠水亭」
■1■舘山寺温泉は静岡県浜松市西区舘山寺の浜名湖畔にある温泉で、開湯は1958年と新しい。現在は塩化物冷鉱泉(源泉温度23.8度C、湧出量105リットル/分)の第3源泉と、塩化物強塩泉(源泉温度33.7度C、湧出量171リットル/分)の第4源泉が用いられている。これが19軒の旅館に分配されている。
■2■立ち寄り入浴をしたホテル鞠水亭は、舘山寺温泉のシンボル的な山の大草山と浜名湖内浦湾を一望できる絶好のロケーションにあり、その最上階に据えられた温泉浴室は温泉につかりながら、窓越しにその風光明媚な景勝地を眺めることができる。詳細な温泉成分分析表はなく、ぼんやりした表があった。
■3■ここで使用している湯は第4源泉の温泉は、陽イオンはMg2+が5937mg、Ca2-が1359mg等、負イオンはCl-が13980mg等、成分総計22770g/kgと濃いので貴重な資源として加温・加水・消毒・循環のフルセットで用いているのだろう。湯には生命力が感じられないが、1人独占で浸かれたのでよしとしよう。
■4■立ち寄り入浴には6階にある内湯の『湖(うみ)の湯』と展望露天の『碧(みどり)のやわらぎ』が男湯として、また内湯の『鞠の湯』と展望露天の『星のせせらぎ』が女湯として提供されており、宿泊しなければ全て2入ることはできなかったが、窓の外の穏やかな春の光景を見つつの入浴は心地よかった。
千葉市川での『暦の話』の動画
- 2016.03.26 Saturday
- ■レクチャー関係
- 23:00
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
暖尻猫ズ
- 2016.03.22 Tuesday
- ■猫
- 23:00
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
■今日は寒い。桜の開花宣言をした後だというのに、朝は1度Cまで気温が下がっていた。そして夜になって、ふと横を見ると猫のみかんとカイが愚妻の尻の上に乗っていた。愚妻は「しあわせ〜っ!」と悶絶していたが、たぶん尻で暖をとりたいほど寒い日なんだろう。とりあえずまたエアコン入れねばならぬ。
ヌース系奈良バスツアー
- 2016.03.20 Sunday
- ■温泉と旅行
- 23:00
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
■1■この日は関西ヌーソロジー研究会と観音企画プレゼンツの、BOBと行く「3/20ヌース的聖地巡礼バスツアー」に、招待ゲストと言うおいしいポジションで参加した。前日の大阪ヌースレクチャー最終回と同様に満員御礼だったのだが、ドンピシャ春分の日で、通しのテーマが物部神道とオオモノヌシだ。
■2■我々奈良チームは早朝に車で三輪を立ち新大阪の集合場所まで行き、バスに乗車して同じ道のりを奈良に引き返す。帰路もまた解散の地新大阪まで一旦バスで戻り、4たび同じ道を戻りくるという、よもやまさかの反転二重行程だった。メビウスの輪…、いや都合3度三輪に居る「メビウスの三輪」だな。
■3■先ずは石上(いそのかみ)神宮再訪。BOBと川瀬さんが代表で一同桜門をくぐり、拝殿に手正式参拝。個人としてはたまたま真正面最前列に座を据えながら、和を乱さぬように敬意を持って参拝儀式に臨む。終了後東回廊前で、禁足地や蘇生の儀式等の本質は秘められたままの当宮の由来や小歴史を伺う。
■4■さらに祟神天皇陵を見学した後、50人超の人数を捌ける三輪そうめんの食事処山本にバスを乗りつけ、少し早目の昼食を取る。食後はすぐ前に在る、大物主神の妻となった倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)大市墓付近を散策。この最古級の前方後円墳は纒向遺跡の箸中古墳群の盟主的古墳である。
■5■この日のもう1つの主訪問地は、通常言われているより深くて未知なる歴史や伝承があると思われる大神(おおみわ)神社だ。神武東征のずっと前から在る日本最古の神社の一つで、本殿を持たず三輪山そのものを神体としている(※)。私は去年の初訪時に、何も知らずに裸足で三輪山山上まで登っていた。
(※)この形態は外来宗教の影響を受ける以前のいわゆる古神道で、系列は異なるが、本殿はなく富士山そのものを信仰の対象とした山宮浅間(やまみやせんげん)神社と相似形である。静岡県富士宮市にあるそれの祭神は、(一夜で身篭ってニニギに疑われ、潔白を示すために産屋に火を放って火中出産したあの)木花之佐久夜毘売命(コノハナノサクヤビメ)。
■6■図らずも…というか何モノかの違わぬ計らいによって?…三輪在住の画家Akiさんが描いた『オオモノヌシ』を奉納する夏至の日に、BOBと私がオオモノヌシをお題とした話をすることになっていた。春分に訪れて再訪が90度後の夏至ってやりすぎでしょうと言いたいが、ツッコミどころが分からない。
■7■二の鳥居から木々が心地よい参道を通り参拝を済ました後、祈祷殿前で集合写真を撮る。折りしも午後1時半の春分点通過時をドンピシャまたいでの撮影となった。そこから榎原神社まで、徒歩20分以上の山道を辿り歩く。ここでも集合写真を撮り、茶屋で十分骨休めの後、帰路も20分してバスに戻った。
■8■榎原神社には三輪山との界を示す、平面的に3つ組み合わさった三ツ鳥居があったが、大神神社にはこれとは別に3角柱のように立体的に組み合わさった三柱(みはしら)鳥居も存在することや、かつての石上神宮と大神神社と国家神道の関係や、大神神社内にもある様々な事情はここでは触れずに置こう。
■9■国つ神系巡りから最後に天つ神に繋ぐというルートの最後の目的地は神武陵。しかし祝日の大渋滞のせいで、予定より30分以上オーバーしての到着だった。三々五々徒歩で砂利道を通って参拝を済ませた後空を仰ぎ見ると、ちょうど西に春分の入り陽、 東には登り来る白い月というスペクタクルだった。
■10■新大阪への帰路のバスの中では、参加者53名の和やかなツアー感想コメント大会で、誰1人不快な印象を残すものはいなかったと思われる。大阪ヌーソロジー研究会と観音企画、及び協力者や参加者も含めて、実に質の高いイベントであったと言えよう。そしてこの流れはゴールデンウィークへと続く…。
考古学者の真似をしてみた
- 2016.03.19 Saturday
- ■温泉と旅行
- 23:00
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
■石舞台古墳
■築造は7世紀初頭と推定されているらしいが、本当のところはほとんど分かっていない。本格的な発掘調査は昭和8年と10年に行われた。玄室は長さ7.7m、幅3.5m、高さ4.7mで、使用された大小30数個の花崗岩の総重量は約2300トンである。拝観料は250円。石舞台と言う名の由来すらも確定していない。
■オフィシャルな情報は置いておいて、横穴式石室を持つ方形墳に入ってみようと一段足を踏み入れた途端、空気がひんやりとして空気が…もしくはこちらの意識が変わった気がした。中の雰囲気も不思議な奥行き感があり、遺跡というものはこのような感覚を与えてくれるものなのかと、しばし味わってみた。
■益山岩船
■東西約11m、南北約8m、高さ約4.7m(北側)の台形状で、つくられた時期や目的などは不明。東西の側面はほぼ垂直に切り立っている。上部から側面にかけて幅1.6mの溝が東西に掘られている。この溝に1辺1.6m深さ1.3mの方形の穴が、1.4もの間隔を開けて2つ穿たれている。岩の重さは約160トン。
■本当は本当は登ってはいけないのである。ましてや腕組みしての成り切りっこポーズをするなどもってのほかだ。これは現行犯に近い証拠写真なので、ヤバいのではないか?大丈夫、ポーズつけ画像はどこの上に乗っているかも分からないものなので、登っていないとシラを切れば、ツッコミはしないと思う。
入之波温泉「湯元山鳩湯」
- 2016.03.18 Friday
- ■温泉と旅行
- 23:00
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
■午前8時名古屋発、近鉄特急難波行きに乗車。大和八木で待ち合わせしたラムーコ氏、Akiさん、ツッチーと合流し、ラムーコ号で入之波温泉に出発した。めっきり春めいた谷あいの道を走り続けて、ダムでできた堰き止め湖の切り立った斜面に、へばり付くように建つ「湯元山鳩湯」にようやく辿り着いた。
■温泉宿が数軒と民家が数十軒の小さな村落の先に「湯元山鳩湯」はあった。とにかく入り口の玄関へのアプローチから、料金を払って湯船に辿り着くまで、途中に湧出湯の取り出し口や湯治部屋や休憩所もあるが、とにかく階段をひたすら降りていく。浴室に入るとほぼ全体をL字型の大きな浴槽がある。
■湯の注入口から惜しみなく投入されているナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉は新鮮で透明だ。源泉温度39度Cの飲泉可能の湯は鉄サビ臭と鉄サビ味がある。この深めの浴槽に溢れている湯は、大気に触れて茶褐色に混濁している。
湯口の近くにある流出口からは、そのまま窓外の露天浴槽に流れ出している。
■露天の湯船は巨大な切り株をくり抜いてつなげた浴槽だと思われるが、内湯の浴槽や床と同様に析出物で独特の波状にコーティングされている。湯の透明度は10センチもない。溢れ出た湯はそのままダム湖に使い捨てされていた。湯上がりの感覚は温泉成分で皮膚がコーティングされたような感覚で心地よい。
(※)2枚目の画像のみ「温泉おやじの湯めぐり日記」より借用しました。
レトリックが無用だった日本語
- 2016.03.17 Thursday
- ■言葉と論理の世界
- 23:00
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
■1■ざっくり過ぎる物の言いだけれど、日本語は基本的に比喩表現の必要が殆どなかった言語だったに違いない。もちろん後に中国から文字の用い方や仏教と共に比喩表現も入ってきただろうし、明治維新と言われている奇妙な開国の仕方の後も、西洋言語と共にさらなる比喩の語法や実例も多々入ってきた。
■2■しかし日本語がまだ「日本語」もしくは「和語」という言葉で名前を上書きされる以前から、和の心は比喩やレトリックを用いる表現とは異なる言語世界にあったのではないか。しかし日本語と日本人は外からやってくるものを拒絶したり否定したりすることなくうまく取り入れて、自らのものにできる。
■3■例えば「人称」というものは日本語の文法には今でもないけれど、それでも外国語を習得する時に1人称、2人称、3人称という表現を日本語にあてはめて考えることも、日本語をそれに当てはめて使うこともできる。私たちは誰でもその場にぴったりのオノマトペを自由自在に作り用いることもできる。
■4■隠喩や直喩と言う立て分け方も、西洋その他の言語の持つレトリックであり、日本人もそのように言葉をもちいることもできるけれど、本来「時は静止し、場は透明になった」と言った時、それは「…のようだ」と直喩に治せるものではなく、話者には実際に「時は静止し、場は透明になった」のである。
■5■西洋においては、現存する最古の文学作品といわれる『ギルガメシュ叙事詩』の中にもメタファーは多数あったし、新約聖書の中のイエス・キリストの様々な譬え話は(ブッダの相手に応じて自在に変えた喩話と共に)、西洋や世界の文学表現に多大な影響を与えている。だが日本語は必要なかったのだ。
■6■最初にメタファーについて言及したのはアリストテレスだ。「もっとも偉大なのはメタファーの達人である。通常の言葉は既に知っていることしか伝えない。我々が新鮮な何かを得るとすれば、メタファーによってである。」これは日本語には全く当てはまらない。日本語自体が既にメタファーだからだ。
■7■これは日本人の特質でもあるのだが、主語と述語という捉え方も元々なかった。内骨格的な言語である日本語は、いまやそのメタファーすらも用いて表現することができるのだ。精神分析を必要としない日本人の言語の特異性のひとつである。西洋言語的な発想のみでは理解しがたいところがあるだろう。
■8■試してみればすぐ分かるが、1人称や2人称をほとんど用いずに生活することは可能だ。西洋的発想に影響されて、情的なものは非常に個人的なものとして捉えがちだが、実は非人格的である。情緒は自我も含めた自己の回りで、身体感覚として存在する。それは理性で捻じ伏せようとしても叶わない。
『大物主命』絵画奉納奉告祭・記念講演会 於 大神神社
- 2016.03.16 Wednesday
- ■イベント告知など
- 23:00
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
今年2016年6月21日の夏至の日に、画家堀内亜紀氏による絵画『大物主命』奉納のための祭典が、奈良は三輪の大神(おおみわ)神社において執り行われます。その式典終了後に、絵画奉納奉告祭の一環として、小野満麿と半田広宣による記念講演会をする運びとなりました。
折りしも先立つことちょうど1/4年に当たる3月20日の春分の日に、2人揃って参拝することになっておりました。自然な流れの中の不思議なご縁を感じつつも、大神神社の境内にある大礼記念館において、「オオモノヌシ」をキーワードに話をさせてもらいます。
居住まいを正しつつも、内容は神道の範疇に留まることなく、生物学や言語学から数理や惑星天文学、はたまた素粒子物理や哲学思想の最先端から立体幾何学その他にまではみ出して、現在の人間精神を見据えながら、長年の思索と研究を通して今後の未来を語ります。
■日時:2016年6月21日(夏至)14:00〜17:30
■会場:大神神社 大礼記念館 〒633-0001 奈良県 桜井市三輪1422
■話者と演目:(時間は少し前後することもあります)
14:00〜15:30
(1)小野満麿「大物主と呼ばれているところのそう呼ばれる前のそれ」
…日本人と日本語の過去と現在から未来を見る
16:00〜17:30
(2)半田広宣「ヌーソロジーから見る大物主と日本の霊性」
…認識の新しい地平を切り開いて形にして示す
■参加費:無料。(活動支援や志としてのカンパは喜受いたします。)
(※)参加希望の人はこのイベントページの参加ボタンを押して下さい。
https://www.facebook.com/events/976938212387976/
諸事情がお有りの方は、下記の運営委員会の方に連絡して下さい。
asuka.mononushi@gmail.com
・予約制ではないので当日直接の参加も可能ですが、参加希望名が確認できれば、当日の資料などは入手できると思われます。また奉納奉告祭と連動しての記念講演会なので、奇抜過ぎる服装や行動は控えるようご配慮願います。
(※)大神神社はオオミワ神社と読みます。
(※)なお、堀内亜紀氏の「『大物主命』絵画奉納奉告祭・於 大神神社」のイベントページはこちらです。
https://www.facebook.com/events/183316435389581/
胞線変換」イメージのオオモノヌシ
- 2016.03.16 Wednesday
- ■上代日本と古神道
- 20:32
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
(1)オオモノヌシに関しては諸説紛々有って一概には捉え難いけれど、夜な夜な活玉依比売(イクタマヨリビメ)のところに訪れ身籠らせた「それ」は、幾何学的に「胞線変換」のイメージを与える。
(2)イクタマヨリビメの父母が、その正体を確かめるべく、糸巻きに巻いた麻糸を針に通し、針を衣の裾に通させたのだけれど、翌朝その糸は戸の鍵穴から抜け出ており、糸をたどると三輪山の社まで続いていた。
(3)プラトン立体等の立体幾何学で言うところの「面点変換」は、多面体の各面を面心(面の中心)の点に変換して、それらを線でつなぐことで、正6面体⇔正8面体のように双対立体に相互変換される。
(4)0次元の点、1次元の線、2次元の面、3次元の胞…のうちの「点」を「面」にするのは、この次元表現でいえば、0⇔2であり、この2を0にして転がしていくわけだけれど、変換しないまま次元だけみていけば0,2,4,6…、つまり偶数系である。
(5)鍵穴を通り抜けるというイメージは「点」ではなくむしろ「線」である。そもそもイクタマヨリビメと愛し合う時は3次元的な実体、すなわち「胞」であろうから、こちらは1つよじれた「線胞変換」と解することもできよう。
(6)すなわち次元表現でいえば1⇔3だが、こちらも連続する変換を元の次元だけで見れば1,3,5,7…という奇数系となる。面点変換においては、変換の前後で、面と点の間の線は直角90度だけ回転する。面点変換の時、その間の次元の線が支点となるのである。
(7)また「三輪」という名の由来である、「糸巻きには糸が3回りだけ残っていた」というくだりは、3次元空間の3軸直交する直線(3回り分)をそれぞれ円周率πで丸めて球体にするというイメージとなる。
(8)円周率πの3乗はほぼぴったり31になる。みそひともじの31、暦における最大の月の日数、5重対称性を有する正12面体と正20面体の回転対象軸の数31でもある。
(9)線はまた蛇、そして龍のような形態の生物のイメージとも繋がる。活玉依毘売の「タマヨリ」名は「神霊の依り代」を意味するけれど、生命のヨリシロ(卵子)に対して、線の形態はまた精子そのものをも連想させる。
(10)もちろんこれは物質的なものに変換しての、単なる個人的な幾何学的視覚イメージである。イメージとしてそうだという話に過ぎない。もっとも私たちの心象のほとんどは「視覚」イメージなのだけれど。
(11)このくだり、もう少し考えてみても面白いかもしれないけれど、今は多忙なので、少し未来に先送りする事にする。
★とても遊んでいる時間謎ないのに、それでもへらへらそしながらこんなことをホワイトボードに書きなおしている自分がいた。もうすぐ関西では「大阪ヌーソロジー最終回」と「BOBと一緒に奈良を巡るバスツアー」が有るというのに、こんなおそらく関西ノリとは異なる笑いを追求しているのはたぶん間違い。しかしそれがいかがわしいものであっても、追求したい時もあるんなや〜っ!…という感じです。
地球暦に円と線の変換を見る
- 2016.03.14 Monday
- ■暦について
- 11:50
- comments(0)
- -
- by 小野満麿
■1■地球暦には様々なパーツが入っているが、その中で殆どオマケ的な扱いとして受け取られがちなものとして、「上半期・下半期」とだけタイトルがつけられた仏教の経本タイプに折られたものがある。ちょうど丸い地球暦の地球軌道に相当する1年分の記載部分を、横長に表裏半年分ずつ印刷したものだ。
■2■ちょうど1ページ15度、見開きで30度、片開きで180度分に相当する精緻な作りで、月相までは分かる1年分の予定表や記録帳にも用いることができる。360度の地球暦から地球パートのみを切り出して円を直線に変換した暦である。地球暦の春分からスタートの部分で比べてみると、その差異が分かる。
■3■かつてこのタイプの折りたたみ地球暦予定表がほしくて、地球暦をコピーして切り張りし、15度ずつ経本のように折りたたんでつなぎ、この「上半期・下半期」タイプのものを自作したことがあった。水星金星軌道部分を切り取るので、ちょうど15度&30度開いた扇の骨組を抜いたような形で結構使えた。
■4■太陽系そのものが移動しているので地球軌道が螺旋を描くように、実は地球暦も円で閉じているのではなく、1年開始の春分と終わりの春分前日とで去年の地球暦及び来年の地球暦と接続している螺旋形をしているわけで、それを常に地球軌道に垂直な位置から観測すると、それは直線に見えるであろう。
弦長と振動数の関係からの音階構造を円周に見る操作
■5■この背後にあるのは、私たちの意識の中にある閉じた円周を両端が解放された直線に変換し、また逆に切り取った線分を円環に丸めるという操作を施して、世界の諸相を多様に捉え見ることができる認識方法である。私たちが普段当たり前のように自然に行っている、この操作の例は枚挙にいとまがない。
■6■私たちが電磁波帯域のほんの1オクターブ分、つまり波長でいえば380〜780ナノメートルの帯域を色光として認識しているけれど、その補色や調和を考える色彩理論や感覚は、そもそもスペクトルの一部である直線帯域を円環に丸め、しかもその両端を重ねた部分に本来存在しないマゼンタを見ている。
■7■円軌道(楕円軌道)を描く太陽系の惑星の中でも、例えば火星軌道の周長、つまりは円周を直線に引き延ばせば土星軌道の半径にほぼ等しくなるし、その土星軌道の周長円環をまた直線に引き延ばせば、今度は海王星の軌道直径にほぼぴったりの距離であることが分かる。偶数軌道間でのπの関与である。
■8■2012年12月21日に、様々なスケールの周期が重なって終わりを迎えたマヤの暦からも分かるが、直線的な260年や5215年や26000年や104000年等の周期が果てただけでもなければ、様々な時間の円環がそのサイクルの出発点に戻っただけでもない。この直線と円環双方を別個ではなく見る視座が必要なのだ。
■9■「暦」は単なる時間計測のための道具ではないし、また単なる芸術作品でもない。そこに埋め込まれている、私たちの様々な認識の英知や法則を再発見し、日々の人間関係から世界の在りようの観察にまで、自らが能動的に使うことで、「暦」から生命を受け取り、また生命を与えることになるのである。
-------------------------------------------
■古来より暦は為政者が民を支配し操作するためのものとしても使われ続けてきた。日本でも604年の甲子から(正確にはもう少し前から中国の暦は使われていた)正式にオフィシャルな暦が使われて、以来第2次世界大戦後の1946年に暦の専売制が廃止されるまで、ずーっとその時代の為政者が握っていた。
■今現在、誰でも様々な暦を自由に作り、また広めることができるのも、1400年以上の日本の歴史の中でもまだわずか70年だけのことである。今後さらに、その自由の中で、思考方法や世界観そのものまでさらに自由にしていくツールとしての暦が展開してく余地はまだあるというるだろう。
-------------------------------------------
★3月26日に私が市川市でやる「暦のおはなし」の情報
https://www.facebook.com/events/189110881455607/
主催してくれるのは「はち」さん
https://www.facebook.com/hachi8natural/
- sponsored links
- selected entries
-
- 三谷温泉「ひがきホテル」と舘山寺温泉「ホテル鞠水亭」 (03/31)
- 千葉市川での『暦の話』の動画 (03/26)
- 暖尻猫ズ (03/22)
- ヌース系奈良バスツアー (03/20)
- 考古学者の真似をしてみた (03/19)
- 入之波温泉「湯元山鳩湯」 (03/18)
- レトリックが無用だった日本語 (03/17)
- 『大物主命』絵画奉納奉告祭・記念講演会 於 大神神社 (03/16)
- 胞線変換」イメージのオオモノヌシ (03/16)
- 地球暦に円と線の変換を見る (03/14)
- categories
-
- ■天体の運行・太陽系トポロジー (93)
- ■多面体と多様体の世界 (155)
- ■マヤ及び超古代の世界観 (22)
- ■月・地球・太陽…地球の暦 (13)
- ■音の世界 (46)
- ■言葉と論理の世界 (166)
- ■日々の記録 (886)
- ■惑星グリッド (50)
- ■自己他者問題と世界観 (58)
- ■猫まんが系 (83)
- ■温泉と旅行 (317)
- ■その他 (19)
- ■数の世界 (367)
- ■トーラス3行日記 (3)
- ■身体について (43)
- ■サッカー&スポーツ (35)
- ■猫 (189)
- ■食べ物 (42)
- ■まんが・映画 (27)
- ■metalogue (8)
- ■ヌーソロジー関係 (23)
- ■色の世界 (51)
- ■脳科学と意識 (15)
- ■サークルゲノム (5)
- ■ミトラ教とユーラシアの歴史 (13)
- ■生物と進化 (30)
- ■暦について (22)
- ■イベント告知など (19)
- BABYMETAL (6)
- ■レクチャー関係 (37)
- ■上代日本と古神道 (22)
- 統合人類学 (9)
- archives
-
- January 2019 (1)
- April 2018 (9)
- March 2018 (11)
- February 2018 (9)
- December 2017 (1)
- October 2017 (11)
- September 2017 (2)
- August 2017 (4)
- July 2017 (11)
- June 2017 (6)
- May 2017 (11)
- April 2017 (7)
- March 2017 (3)
- February 2017 (13)
- January 2017 (14)
- December 2016 (9)
- November 2016 (11)
- October 2016 (6)
- September 2016 (20)
- August 2016 (17)
- July 2016 (25)
- June 2016 (25)
- May 2016 (13)
- April 2016 (6)
- March 2016 (16)
- February 2016 (17)
- January 2016 (31)
- December 2015 (22)
- November 2015 (23)
- October 2015 (25)
- September 2015 (9)
- August 2015 (4)
- July 2015 (27)
- June 2015 (12)
- May 2015 (28)
- April 2015 (25)
- March 2015 (28)
- February 2015 (29)
- January 2015 (22)
- December 2014 (21)
- November 2014 (15)
- October 2014 (18)
- September 2014 (27)
- August 2014 (28)
- July 2014 (30)
- June 2014 (25)
- May 2014 (37)
- April 2014 (27)
- March 2014 (30)
- February 2014 (26)
- January 2014 (29)
- December 2013 (27)
- November 2013 (25)
- October 2013 (17)
- September 2013 (8)
- August 2013 (26)
- July 2013 (33)
- June 2013 (30)
- May 2013 (31)
- April 2013 (28)
- March 2013 (31)
- February 2013 (29)
- January 2013 (19)
- December 2012 (22)
- November 2012 (30)
- October 2012 (25)
- September 2012 (28)
- August 2012 (26)
- July 2012 (27)
- June 2012 (29)
- May 2012 (22)
- April 2012 (25)
- March 2012 (28)
- February 2012 (29)
- January 2012 (31)
- December 2011 (25)
- November 2011 (30)
- October 2011 (25)
- September 2011 (27)
- August 2011 (22)
- July 2011 (31)
- June 2011 (17)
- May 2011 (25)
- April 2011 (20)
- March 2011 (14)
- February 2011 (25)
- January 2011 (20)
- December 2010 (15)
- November 2010 (11)
- October 2010 (7)
- September 2010 (16)
- August 2010 (22)
- July 2010 (28)
- June 2010 (9)
- May 2010 (26)
- April 2010 (18)
- March 2010 (20)
- February 2010 (29)
- January 2010 (23)
- December 2009 (19)
- November 2009 (11)
- October 2009 (6)
- September 2009 (14)
- August 2009 (3)
- July 2009 (5)
- June 2009 (9)
- May 2009 (13)
- April 2009 (17)
- March 2009 (20)
- February 2009 (26)
- January 2009 (20)
- December 2008 (26)
- November 2008 (9)
- October 2008 (13)
- September 2008 (7)
- August 2008 (5)
- July 2008 (16)
- June 2008 (18)
- May 2008 (5)
- April 2008 (14)
- March 2008 (10)
- February 2008 (10)
- January 2008 (15)
- December 2007 (31)
- November 2007 (29)
- October 2007 (31)
- September 2007 (30)
- August 2007 (31)
- July 2007 (32)
- June 2007 (30)
- May 2007 (31)
- April 2007 (30)
- March 2007 (31)
- February 2007 (28)
- January 2007 (30)
- December 2006 (19)
- November 2006 (13)
- October 2006 (4)
- August 2006 (14)
- July 2006 (31)
- June 2006 (30)
- May 2006 (31)
- April 2006 (30)
- March 2006 (23)
- February 2006 (22)
- September 2002 (2)
- recent comment
-
- 太陽系トポロジーのかけら(4)
⇒ トーラス (12/21) - 中心数が365の魔方陣
⇒ 北清隆 (11/05) - フラワーオブライフと6角魔方陣
⇒ 木村 弘一(こういち) (08/30) - 3つで1つ、4つで1つ…
⇒ void (08/07) - 太陽系トポロジーのかけら(4)
⇒ 宇宙の神秘 (06/02) - 鶴舞公園でも花見
⇒ Giza (05/26) - 鶴舞公園でも花見
⇒ Giza (05/26) - 鶴舞公園でも花見
⇒ B.R.ABRAXAS (03/31) - おつげ義春今日も行く
⇒ B.R.ABRAXAS. (03/18) - 『GHOST IN THE SHELL』を観た
⇒ トグサー (09/02)
- 太陽系トポロジーのかけら(4)
- recommend
- profile
- search this site.
- mobile