月岡温泉「したしみの宿東栄館」

 

■咲花温泉には的な元湯共同がなく、その代わりに「湯めぐり手形」というものがある。1500円で3つの宿の立ち寄りができるので利用しようと考えていたけれど、湯の質感も分かったし、阿賀野川を眺めながらの入湯気分も充分なので、チェックアウトするとすぐに駅に向かった。二階に展望台のある不思議な駅舎。待合室が暖かい。

 

■磐越西線で新津を通って新潟に向かう。そこから白新線で豊栄駅から月岡温泉へのシャトルバスに乗るのだ。路線図だけ見れば、わざわざ新潟まで出て乗り換え込みで10個先になる豊栄まで行かなくても、新津で羽越線に乗り換えて4つ目の月岡に行けば良さそうに思える。しかし2002年の1月に月岡駅で下車した時の経験で自得した。

 

()その時の記録→ http://metatron.la.coocan.jp/zone-21/tramaro11.htm

()2002年のこの時、なぜ新潟にいたのかとチェックしたら、多面体の制作と話をしていた。話している内容の骨子は今でも変わっていないことにちょっと驚く。
  
http://metatron.la.coocan.jp/zone-21/tramaro05.htm
  http://metatron.la.coocan.jp/zone-21/tramaro06.htm

 

 

■新潟から豊栄は心細いローカル線ではない。ホウエイと読んでいたけれど、豊栄はトヨサカと読む。地名駅名は読めないものも少なくない。2002年の時は新発田をシバタと読めずにシンホッタだと思っていた。昨日の秋晴れとは打って変わり、今日は寒い曇天から雨に変わった。ほぼ満席のシャトルバスは、月岡温泉新湯前に停車した。

 

■地図で見ておいた通り、今夜の宿「したしみの宿東栄館」はバス停のすぐ前だった。今朝の未明に、ネットで「一人旅ぶらり月岡温泉旅♪天然温泉&新潟の味覚で『おひとりさま』を満喫!1泊2食 」というプランをネット予約したところ。ここも夕食は部屋出し仕様だ。和室10畳とゆったりした広縁で窓外は月岡温泉の中心地だ。

 

 

■さて早速温泉に向かう。浴室に入る前から、硫化水素臭が心をかきたてられる。この宿には大きめの浴槽が2つあり、男女が日替わりで両方入れるシステムだ。月岡温泉源泉協同組合からの配湯で、泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物温であるだ。硫黄成分は濃く、主成分である硫化水素の含有量は万座温泉と日本で一、二を争うという。

 

 

■硫黄泉には「硫黄型」と「硫化水素型」がある。前者は「硫化水素イオン」が主成分で湯に溶け込むのでアルカリ性の湯に多い。月岡温泉はこちらだ。後者は「遊離硫化水素」が主成分で、万座温泉など酸性の湯に多い。源泉温度が80℃ほどの万座温泉の遊離硫化水素は揮発しやすいが、源泉温度50℃ほどの月岡温泉は成分が安定する。

 

 

■今の温泉法の定義だと、硫黄含有量が1mg/kgを越すと温泉と認められ、2mg/kg以上だと「硫黄泉」と泉質名がつく。硫黄型日本一を自称するここ月岡温泉の硫黄含有量は150mg/kgとまさに桁が違う。外は雨がはらはらと降っているので、月岡の町の散策はせず、24時間入浴可能のこの宿で、今日もゆっくり部屋で寛ぐことにした。

 

 

■新潟の宿はどこもお米が美味しいので、つい完食してしまった。これ以上は苦痛になるという臨界点直前だが、宿の人としては全て食べてもらった方が色々と嬉しいらしい。今日までの3つの宿は、一人泊は当然だが全て無線ランがあったので、ネット接続しての次の宿の検索や予約がスムーズにできて楽だった。この日も早々に寝た。

 

★所在地:〒959-2338 新潟県新発田市月岡温泉552−2 TEL.0254-32-2711
http://toueikan.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


咲花温泉「碧水荘」

 

■会津を訪問した時、阿賀川は日本海に注ぐのだが、新潟県に入ると阿賀野川と名前を変えるということを知った。そしてその阿賀野川の河畔に咲花温泉という綺麗な名前の温泉地があることも知った。今回はこの新潟の奥座敷の1つである温泉地に新潟側からのアクセスだ。2時間に1本しかない列車で駅に着いたのは2時26分だった。

 

 

■予約したチェックインの3時までに微妙な時間がある。2年前に改築されたという無人の駅舎を出て、右に坂を下っていけば、その最奥に今夜の宿「碧水荘」がある。場所の確認をしたあと、そのまま河畔のコンクリートできれいに整備された堤防を散策した。対岸の山々の山の端がきれいに紅葉しており、川の水は滔々と流れている。

 

 

■待ち切れずに3時少し前にチェックイン。前夜にネットで予約しておいた、和室8畳+広縁で夕食は部屋出し、一人泊9000円というプラン。部屋は落ち着いていて雰囲気がある。窓を開ければ阿賀野川。二人以上だと8000円になるらしい。実にお値打ちだ。ここの屋根掛けの露天風呂は貸し切り制で、5時過ぎしか開いていなかった。

 

 

■もう一つの内風呂は、この早い時間だから当然独占状態だ。護岸工事をしたからなのか、少しだけ川が遠くなったけれどまあ全然問題はない。この地の湧出量は半端ないみたいで、結構大きな宿がいくつも建っているが、基本的に全て掛け流しのようだ。お湯は綺麗な緑色。いわゆるエメラルドグリーン。月岡温泉と同じ系ではないか。

 

 

■源泉は咲花6号泉で、泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉。加水・加温・循環は一切なし。消毒剤も使うことなく、源泉温度は48.3℃で、浴槽温度は湯量で調整している。もちろん掛け流しだ。窓越しに光の中の阿賀野川を眺めつつ、緑色の程良いお湯に何も考えずに浸かっていれば、ちょっとだけいい奴になってしまう。

 


 
■さて問題の露天風呂だが、貸し切りの時間が午後5時45分からなので、案の定日は暮れて外はもう暗くて何も見えない。咲花温泉の湯は全体的にぬるめらしく、ぬるめ好きには有難い。しかし広い2つの浴槽は熱めとぬるめ分かれているのだが、一度熱い方に入ってしまうと、もうぬるめの方にはぬる過ぎてしまって戻れないくらいだ。

 

       

 

■露天風呂はかなり暗いので、極端に怖がりの私はもっとびびってしまっても不思議ではないのだが、ここの土地のせいなのだろうか、ほとんど怖さを感じずに長湯できた。部屋に戻ると夕食だ。目の前で小さな釜でコシヒカリを焚いてくれる。ご飯と味噌汁は40分お預けということだ。久しぶりにTVを見ながらゆっくり箸を動かした。

 

 

■咲花という地名が気に入っている。読みはサクハナではなくサキハナなのだが、咲花という字を見ると、木花咲也姫を連想し、さらに咲也というキャラクターが出て来る大島弓子の漫画を思い出す。元々は佐取村「先鼻地」という地名だったが、 阿賀野川のほとりに「湯の花が咲く」とういところから咲花という文字を使ったらしい。

 

■お姫様とか花に関わる美しい恋愛の話でもあってよさそうなので、地名の由来にはちょっとがっかりだけれど、まあ「湯の花」がらみなので特に文句はない。新潟県が生まれた地だからというのも結構大きいと思うが、昔の様々な思いでもよみがえり、別の次元と繋がっているような至福感があった。静かな長い一人きり(猫なし)の夜。

 

★所在地:〒959-1615 新潟県五泉市佐取3062番地 TEL.0250-47-2011
http://www.hekisuisou.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


秋葉温泉「花水・kasui」

 

■新津温泉を満喫してから、新津駅まで戻るより、このまま磐越西線を会津方面にさらに歩いて、一駅先の東新津駅のすぐ傍にあるという秋葉温泉「花水」に向かうことにした。普通に歩いてもまあ30分ほどだろうから、東新津から本数の少ない列車に乗るまでに小一時間は滞在できるだろうと踏んだのだった。線路に沿って歩き始める。

 

■線路を右手に道なりに歩く。辺りは秋色一辺倒だ。日差しの中をしっかりした足取りで思いの通りに歩く。ただそれだけのことが実に奇跡的にも思える。今年の前半は、床から立ち上がるのに5分、トイレまでが百メートルの道のりのように感じられた身体不調の時もあった。人間はなんとしなやかに世界の中で二足歩行するのだろう。

 

 

■そんな思いも去来して、済んだ大気の中をどんどん歩いた。そして歩きすぎて、目的の東新津駅をかなり通り過ぎてしまった。とちゅうから線路と道路が離れていることに気付かず、温泉施設が目に入るはずだからと思い込んでいた。踏切を渡って1キロほど行ったところで、さすがに不安になってGPSでチェックして気が付いた。

 

 

■踏切の分岐点からさらに歩くと、秋葉温泉「花水」があった。東新津駅のすぐ隣りだった。まあ、健康だから歩くことも楽しいと思いつつ、駅の時刻表を確認する。案の定、後30分ほどでやってくる。しかしただ無人の駅舎出待つのもつまらないので、ちょっと場違いな南欧風の外観の「花水」を、駆け足でチェックすることにした。

 

       

 

■入場料950円は、地方の施設としてもちょっと高めかな。おしゃれなテイストで女性客に受けが良さそうだが、男性もちょっと立ち寄りではなく、半日、一日ゆったり過ごすつもりならばリーズナブルかな。内部は都会風の温泉施設で、レストランから休憩所までいろいろ揃っている。ゆったりせずに私は駆け足で取り敢えず浴槽へ。

 

 

■浴槽は大きい内湯と露天が1つずつで、男性浴槽は直線的形状だ。想像していたよりは個性的な浴感だ。加水・加温・循環ろ過・殺菌消毒全てありだがこれだけ大きい施設だとやむを得ないのだろう。源泉名は秋葉温泉で、泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、泉温は56.7℃、pHは7.9だが、なぜか湧出量が不明になっている。

 

 

■脱衣所にある2002年のオープン時の成分分析表では、陽イオンはナトリウム3086mg、陰イオンは塩素塩素4064mg、炭酸水素1062mgなどが突出して成分総計8694mg/kgとかなり濃い。2004年の中越地震後には炭酸水素イオンは3倍の14300mgになったが、その後温泉濃度は年々薄まってきているらしい。差異をゆっくり確認してみたい。

 

★所在地:新潟県新潟市秋葉区草水町1−4−5 電話:0250-24-1212
http://www.casui.net/top/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


新潟市秋葉区「新津温泉」

 

■長岡の宿で夜中にネット検索をして色々考え、7日は長岡から花咲まで行って、阿賀野川河畔にある咲花温泉に投宿することにした。信越本線と磐越西線が交差する新津で乗り換えるのだが、そう言えば新津には、温泉マニアの間では油臭日本一などと称さていた「新津温泉」という温泉施設があることに気がついた。

 

       

 

■事前に新津駅から新津温泉までの地図を頭に叩き込んで駅から歩きだしたのだけれど、やはり地図と現地、情報と本物は大違いというか、少し余計に道に迷った挙句、目視で工事現場のような建物を発見。料金は400円。初めてだと言うと、先に入ったおじさんについていってと言われた。思ったより長い廊下を歩く。

 

 

■手書きの注意書きも通路も脱衣所も、温泉好きが喜びそうな独特の雰囲気がある。脱衣所と浴槽に入る時に、常連と思われる客たちに挨拶をしたら「ここに入ったら浮気はできないよ」と言われた。この油臭が体に纏いつくからだと言うけれど、本当はこの湯力の虜になって他の湯には行かないとの自負もありそうだ。

 

 

■もう建物に入る前から臭う油臭は、決して不快ではなくむしろ心地よい。元々この辺りは石油を採掘していたのだが、今では温泉だけが残ったのだという。浴室には小判型の浴槽が1つだけと潔い。掛け流しなのに白濁気味で、肌触りは濃い目のトロトロ感で、肌を擦るとヌルヌル感もある。この浴感はたまらない。

 

      

 

■泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉で、源泉湧出温度は44.7℃、pHは7.6だ。成分総計は13,709.7mg/kgであ。実に濃い。湧出量は毎分19.8リットルで、ほぼそのまま掛け流されている。口に含んでみる。ちょいエグだが塩っぱさも良い感じ。新潟県を代表する超個性派温泉であろう。上がった後もぽっかぽか。

 

 

■なお、つい単純泉か普通の銭湯のつもりで、曇った眼鏡を湯に緒ロリと付けて曇りを流す動作をしてしまったのだが、湯が上がって外に出てから眼鏡を見て「ああ、またやっちまったなー!」と思った。眼鏡のフレームの黒い部分が温泉と化学反応してしまって真っ白になっていた。今回の旅はこのまま続くのである。

 

★住所:〒956-0864 新潟県新潟市秋葉区新津本町4丁目17−13
TEL:0250-22-0842 公式サイトなし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


伯父の一周忌で新潟へ

    

 

■上野駅近くの宿を取ってに前泊し、上野駅06:14発の上越新幹線の始発、とき301号新潟行きに乗った。1時間半ほど乗って07:49に長岡に到着。08:06発信越本線の直江津行きに乗り換えて、柏崎の手前の安田という駅に着いたのが08:42だった。今日は11時頃から始まる、母の兄に当たる伯父の一周忌に、愚妻と共に出席するのである。

 

 

■温かい駅の待合室で持参してきた礼服と黒いネクタイを見につけ、靴も持参した黒い革靴に履き替えてから、09:08安田発岡野町車庫行きの北越後観光バスの路線バスに乗って、09:26に田島入口で下車。そこから徒歩で5分弱で叔父の家に着いた。叔父は去年の11月に他界して、その時の葬式に来てからほぼ丸1年が経過したわけだ。

 

 

■喪主の従弟とは去年、その4年前に伯母が他界した時、そして2011年に私の母が亡くなった時と、最近は葬式と法事関係でばかり顔を合わせている。母方の親族とも同様だ。ここは私が6歳から9歳の夏まで過ごした地だ。雪の中を流れる川の青さや、木の又から舞い落ちる粉雪に陽の光が当たって煌めいていたことなども覚えている。

 

 

■今回は神奈川の藤沢に住んでいる弟、そして妹と甥っ子はみんな調子が悪くて参加できなかったので、母の血縁からは私だけの参列だった。菩提寺の僧侶が経を読み、法事が終わると、小型バスで移動して法事の後の会食である。葬式の後の会食は「精進おとし」と呼ぶが、法要の後は「御斉(おとき)」と呼ぶことすら知らなかった。

 

 

■子供の頃に共に遊んだ、喪主の従弟には娘が2人いて、姉はすでに社会に出ており、妹の方は名古屋の大学につい最近入学したと思っていたらもう4年生で、就職活動も上手く行ってこちらに戻ってくるという。彼女に車で安田駅まで送ってもらい、長岡に移動する。愚妻は明日仕事があるので、新幹線を乗り継いで名古屋に帰宅する。

 

      40年以上前に書いたペン画がかざってあった。

 

■私は今年は体調も優れない時期があり、ほとんど旅に出なかったので、せっかく新潟県に来たのだから、幾つかの温泉巡りをしてから帰ることにした。礼服から黒靴から法事の引き出物まで愚妻に持って帰ってもらい、ディバッグ1つと身軽になって、
この日は長岡で安宿を取ってそこで、明日の温泉宿を検索して予約することにした。

 

 

■長岡駅で愚妻と別れたのが午後の4時過ぎで、それからネットで長岡駅周辺の宿を探した。シングル(バス・トイレ無し 洗面所付き)わずか3000円という「HOTEL & OFFICE崇徳館」というところにじゃらんで予約して、すぐに行ってみた。入浴もでき、きれいだしそこそこ広いし、LAN無料接続なので快適だった。明日は咲花温泉。

 

■そうそう、東京駅や上の駅はたくさんの種類の新幹線が見られて、ちょっとした動物園の中にいるような気分になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


東北の温泉に行きたい妄想流出中

 

■さすがに10月になって涼しくなってきた。そろそろ温泉が恋しい季節ということで、東北の温泉をチェックしていたら、名古屋小牧空港からいわて花巻空港にFDAが飛んでいた。45日前までの特別45だと11000円となっている。

 

■今年は何度か名古屋中部国際空港からよくLCCのジェットスターで九州方面へのフライトでお世話になったが、東北方面への交通費は高いというイメージから、小牧から花巻というダジャレのような素敵な路線を知らなかった。

 

■正直なところ岩手県の花巻温泉郷全体が私はとても好きで、何度もお世話になっている。中でも鉛温泉の藤三温泉湯治部や、大沢温泉自炊部とかがものすごく気に入っている。台温泉中島旅館も素泊まりでぜひ泊まってみたい。

 

       

 

■何と言っても自炊のつもりで湯治部への素泊まりならバカのように安いし、二食付けても特別プランを狙うと6畳の部屋に1人で5千円程で泊まれるのだ。数日連泊して何もせず、近隣の温泉もゆったり巡ってダラダラしたい。

 

■いつも過去に行っていたのは東北の真冬での雪見露天のシーズンだった。湯治部の窓から凍りそうな川を眺めた。湯治場にいるだけで満足した。バスで花巻温泉に生き、そこからは降りしきる雪の中を台温泉まで歩いたものだ。

 

■今から45日後となると、11月下旬となるなあ。まあ花巻温泉峡は冬でもずっとやっているからいいか。小牧から仙台とか山形空港までも、ちょっとだけ高めだけれど、一万数千円で飛んでいるんだよなあ。仙台−鳴子温泉もあり。

 

 

■名古屋から鳴子温泉までは新幹線乗継の古川経由で行くと、20900円で5時間9分かー。なんだよ、東京からだと11970円、3時間20分で着いちゃうんだ。花巻まででも13360円、3時間38分かー。東京からだと近いな、東北。

 

■というか、秋葉原から花巻まで直行の高速夜行バスの8460円ってのもアリか。7時間乗りッパで朝目覚めると花巻駅。うーん、年齢的に無理はしない方がいいかな。仙台までフェリーでゆっくりって手もあるしな。…妄想果てず。

 

P.S書き忘れていたけれど、言うまでもなく温泉は文句のない良い湯である。そしてこれは注釈入れといた方が良いだろうけれど、画像の1枚目の大沢の湯と2枚目の白猿の湯は女性専用タイムもあるけれど、基本は混浴なんだね。他にも多くの湯船や男女別の浴槽もあるので安心だけれど、日本古来の伝統と阿吽の呼吸で、不快な思いを互いにさせない配慮が残っているわけだ。温泉文化。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


別府温泉は本当にくせになる

       

 

■別府鉄輪の間貸し湯治宿「陽光荘」で結局3連泊。ここは他の湯治宿同様、長期滞在するほど安くなる。もちろん鉄輪地区や別府の他の温泉の湯治宿も泊ってみたいところだが、そうするとそもそも家に戻らないという可能性も(笑)。長居して鉄輪の裏路地まで探索して猫生息態と共に知ってみたいものだ。

 

        「陽光荘」別館の内湯。混浴である

 

■飛び込みで最初は7人、翌日は5人、3日目は3人の宿泊となったのだが、3連泊でようやく鉄輪の地獄蒸し料理の神髄が少しだけわかったような気がするけれど、まだまだ蒸し料理の世界は広く深い。裏口隣りの部屋なので玄関を使わずに出入りでき、窓越しに買い物で着そうな距離にお店もあって超便性。

 

        同じく「陽光荘」別館の露天的な寝湯。

■福岡空港から午後便で帰るまでに時間があるので、陽光荘をチェックアウトしてから、別府3大野湯の残る1つ、「鶴の湯」に行くことにした。今回の温泉パターン通り(?)真っ直ぐ辿り着けずに、山の道から下方に鶴の湯を見下ろして発見した。お寺の墓地側からなら車でかなり簡単に行ける所にあった。

 

       8時間ほど蒸すと、鶉の卵はピータンのように…。

 

■広大な墓地の端に車を停めて徒歩2〜3分。鶴の湯は最もアクセスの良い野湯だ。湯船から流れ出たお湯がそのまま小川となって流れている。まごうかたなき濃い硫黄泉独特の白い湯の花がこびりつき、湯の色も白濁している。暫らくいただけでも顔なじみ同士の挨拶が多く、毎日地元の人が来ているようだ。

 

       へびん湯に行く道から見下ろした鶴の湯

 

■日焼けで真っ黒のおじさんがいた。山登りが趣味と言うこの人も毎日来ているらしい。先程眼下にこの湯船を発見した丘の上の道に、謎の赤い小さい旗が多数ついていたのだが、去年あそこから若者の乗った車が転げ落ちてきたという。赤旗は注意を促すために後で自分が付けたのだと黒いおじさんは言った。

 

)この画像は「山湯花飯」より借用http://www.sanyukai.sakura.ne.jp/turunoyu.html

 

■あけっぴろげに寛ぐおじさんたちだらけの混浴の湯船に、NAKIMETALは目のやり場に困ったらしい。さてその後は、高速に乗って一路福岡に向かう。運転はツッチー、レンタカー手続きはNAKIMETAL。私は運転もできなければレンタカーの手配もできないけれど、おかげ様で今回も無事楽しい旅を終えられる。

 

■せっかく福岡を通っておいてシカトしてスルーはないだろうから、午後1時にBOBのヌースコーポレーションに顔見世に立ち寄る。一昨日はSUMIMETAL&ラムーコ氏、昨日はAki親子が、やはり別府からの帰り道に立ち寄ったという。多人数では迷惑だから、たまには一人でBOBんとこに遊びに来こよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


豪雨の中でも温泉は楽し

 

■早朝、亀の井バス鉄輪営業所から陽光荘に下りくるいで湯坂界隈には、地元専用もあるけれど、100円ほどで早朝から入れる「上人湯」「渋の湯」「谷の湯「熱の湯」「筋湯」「地獄原温泉」「大師湯」などが沢山あるのだけれど、すぐ近所にある「筋湯温泉」でアサイチ入浴。やはりシャキッとすっきり。

 

 

■ところであまり言われていないけれど、鉄輪地区は稀有な猫たち生息の町でもあるようだ。早朝と夜に、猫たちが集まる場所がたくさんあるようだし、飼い猫も野良も仲良く大猫集会をしている感じだ。温泉と猫のコンビネーションは最強のツボだ(^^)。今度は猫撮影&観察目当てでまた訪れたいものである。

 

■大雨注意報の中、NAKIMETALこと某旅館の雇われ女将が、壁湯温泉に行きたいとのたまう。別府まで来てなんで九重の温泉に…と思った。しかし高速を使えばそう無理な距離でもないと分かり、早速宿を出て別府インターに乗った。しかし霧と雲の中、最初の分岐を間違えて真逆の大分方面に乗ってしまった。

 

 

■短い車内ミーティングで、急遽大分からNAKIMETALが事前に調べていた長湯温泉の「水神の森温泉」に行き、その後逆回りに壁湯温泉に向かうことにした。長湯温泉と言えば炭酸含有量がものすごいので、入浴すると見る見る内に全身に炭酸泡が付きまくる「ラムネ温泉」が先ず頭に浮かぶが、なぜそちらに?

 

 

■とにかく雨の中をツッチーがひたすら運転して、立ち寄り入浴を乞う。日本一の炭酸含有量とのことなので、ラムネ温泉のように泡がびっしり付くのかと思いきや、湯口の近くでも見た目にはほどほどの泡しか付いてこない。しかし泡粒の大きさが長湯温泉の1/100スケールなので目に見えないのだそうだ。

 

 

■効能の中に「痛風」も明記してあったので、備え付けのカップで飲泉してみる。まあ決して美味いものではない。湯の花もシャリシャリの結晶成分で、これが配管の中に詰まるのでメンテが大変らしい。ここは長湯でもかなりレアな温泉だ。帰りしなに、なんと私も突然配管を木槌で叩く作業を手伝うはめに。

 

 

■土砂降りの爆雨の中、九重の裏側からさらに長距離ドライブして壁湯に辿り着いた。壁湯は川岸にあるのだが、大雨警報が出ている豪雨のせいで、すぐ傍の濁流が物凄いことになっている。川に落ちたら最悪死ぬよこれは。そして頭上の壁面のあちこちから、ぼたぼた、ぼたぼたと水滴が湯面に垂れまくりだ。

 

 

■普段の壁湯はぬるくてじっくり入れるので、「半時入らなくては壁湯を語るべからず」とか書いてあるけれどとんでもない。なぜこんな入浴難度マックスの時に入湯することになったのだ?まあおかげで独占状態ではあったけれど。ちなみにここは混浴で、画像は混浴全然OKのNAKIMETALが撮影したものだ。

 

 

■川岸に降りて来る途中の女性専用の脱衣所があり、そこの奥に女性専用の壁湯浴槽がある。女性客不在の時にちょっとだけ覗かせてもらったが、大きなつぼ湯のような感じの洞窟っぽい胎内風呂があるのだけれど、それはそれでちょっと怖い。混浴の壁湯の奥の湧出口付近もまた、大地の力の界面で怖かった。

 

 

■鉄輪に戻ってから、出かける前に蒸し釜に仕込みっ放しにしておいたもを取り出して食す。鶏肉・豆腐・玉ねぎ・干し椎茸を8時間地獄蒸しすると、水は一滴も入れていないのに、食材から自然な味付けスープがたっぷり出ていた。みんなトロトロ。おこわも鶉の卵も芋もコーンもほとんど調味料なして十分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


別府の山の湯と町の湯と

 

■本日の第1湯は「別府ヘルスセンター」。この泥湯は別府でも取り分けて有名なところ。同じ泥でも酸性もあればアルカリ性もありで、しかも自律神経にまで効いてしまうという凄さ。最初のコロイド湯からして白濁の濁り湯でいい感じ。ここから石の階段を降りて酸度の高い熱泥湯へ。子供は入るなとある。

 

 

■さらに歩いて外に出ると、泥湯の大池と、アルカリ泥湯とがある。どちらも仕切りはあるけれど混浴。肩まで浸かれば問題なし。女性軍は体中ぺた塗りはもちろん、化粧とはまた別に顔面アートな泥塗り。蒸し湯と滝の湯は先日の地震の影響で今でも使用不可。当分復旧の予定もないそうだ。残念至極である。

 

 

■本日の第2湯の「いちのいで会館」。様々な青い湯に変化するので有名な鉄輪の「神和苑」を念頭に置いていたが、こちらもまた先日の地震の影響もあってか、リニューアルのために休館中だった。青い湯では二択だった残りのこちらの施設は海観寺温泉地区にあるが、昼食を取らねば温泉に入られないのだ。

 

 

■ここは「金鉱の湯」と「景観の湯」があり、男女が日替わりのシステムだったのだが、ここもまた地震で「金鉱の湯」とその近くのサウナ施設が倒壊し、まだに復旧していたかった。取り敢えず「景観の湯」とその上の家族湯3つを男女日替わりで回しているようだ。思いの外がら空きだったのはそのせいか。

 

 

■この日でSUMIMETALとラムーコ氏は帰宅するため、途中あわよくば福岡でレンタカーを返却して夜の新幹線にに乗る前に、BOBのヌースコーポレーションを表敬訪問したいと、昼過ぎに博多に戻った。NAKIMETALとツッチーと私は別府の3大野湯探検隊を結成して、山の上にある明礬温泉の方に車で向かう。

 

 

■2010に別府の野湯「鍋山の湯」付近で、一人で秘湯巡り中の女性が殺害された事件が起き、以来その市道は通行禁止となったが、様々な防犯対策を施して2011年に通行止めは解除された。なのになぜまた「鍋山の湯」入り口に立ち入り禁止ゲートが作られていたのか。今回の地震で野湯が完全倒壊してたのだ。

 

 

■そうとは知らずレンタカーでとんでもない雨後の山道を、ゆっくり注意しながらそのゲートを越えて先に進んだ。温泉らしきものが見当たらず大幅に道を間違えて急激な山道を登った末に、GPSでようやくかつての温泉のあったらしきところに辿り着いて、硫化水素に気を付けながらあちこちと歩き回る。

 

 

■元の浴槽に使われていた石の残骸や、祠のあったと思しきところなどを確認した。そして最後に水たまりのような小さな湯だまりに辿り着き、せめて元足を突っ込んでみる。体重を乗せると別のところからブクブクと泥と泡が湧き上がり、足下の奥が温かい。泥泡が次々と立ち上がる。温泉は復活できるのか?

 

 

■別府湾と別府の街並みの遠望景が美しい。捲れ上がった黄色の硫黄成分や染み出した温い湯の筋が、荒涼とした風景をさらに際立たせている。色々な思いを抱きながら、次の目的地である野湯「へびん湯」へと車を走らせた。思ったより大変なアプローチの末にたどり着いてみれば、渓谷の極上の温泉である。

 

 

■本島に多くの人の温泉愛に支えられて、清潔で心地よい状態を維持されているのが分かる素晴らしい湯である。上流から4つの石囲いの浴槽があり、下流側程ぬるくなる。何に自然に温度が下がるのではなく、周りの流水などにも繊細な工夫がある。何時間でも過ごせる。ありがとう皆さん、ありがとう自然。

 

 


雨の別府は初めてで新鮮

 

■朝、有馬さんが作ってくれた朝食をみんなで食べてから、ラムーコ氏がシェアハウスのために制作した綿棒多面体ラムーコを奉納する。それにしても日々進化するシェアハウスというように、あちらこちらが改良されていた。

 

■SUMIMETAL、NAKIMETAL、ラムーコ氏、ツッチー、私のメンツに、大濠公園傍に宿を取ったAkiさんとその息子で、レンタカーを2台連ねて別府に向かうのだが、無人のレンタカーに不備があったために、出発がお昼前になる。

 

■霧と煙で真っ白に見える別府に着くと、取り敢えず鉄輪地区の地獄蒸しができる湯治宿「陽光荘」に飛び込みで投宿する。この日は先ず打たせ湯で有名なひょうたん温泉にみんなで入った後、地獄蒸し用の食材を買い込んだ。

 

       

 

■素材をただ蒸すだけで著しく美味しくなる「自然蒸し」。初日はここの地獄蒸しのために様々な食材を買い込んで、なんでもかんでも蒸して料理をするメンバー。地獄蒸し器がこれだけ並んでいるところに入ると圧巻だなあ。

 

■外は雨だし、明日からの温泉巡りに備えて、この日は酒盛りありの大夕食大会となる。取りあえず1泊のつもりが、結果として3連泊となったのだが、そこでも私はここの男女が3時間ごとに交換する温泉と別館の湯に入る。

 

       

 

       

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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